はい、どうも。
タナカホンヤのタナカです。
タナカホンヤをはじめて、不忍ブックストリートと出会う。
タナカホンヤと不忍ブックストリート
ここでお店をはじめたのは偶然だけど、ここでなければいままで続けることはできなかったかもしれない。ひと知れずほっそりと開店した当初、沖縄でのタナカホンヤを知っている人がきっかけとなり、不忍ブックストリートと出会った。
不忍ブックストリートは、2005年から谷根千界隈の個性的な新刊書店、古書店を中心に「本と散歩」を楽しめる様々なお店やスポットを紹介する不忍ブックストリートMAPを無料配布。それにあわせて「一箱古本市」を毎年開催している。
他にも茶話会や不忍ブックストリートのユースト放送、不忍ブックストリームを定期的に配信。毎回ゲストを呼んで進行役の南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)さんが話をきく番組でタナカホンヤが会場に使われることもある。
先日のユーストは、画家の牧野伊三夫さんがゲストだった。
最近、牧野伊三夫による画文集「ぼくは、太陽をのむ」が出版されたばかり。鎌倉の出版社「港の人」が発行する四月と十月文庫シリーズの最新刊だ。
牧野さんの画や文はぼくの体温を上げてくれる。読んだあとでこのタイトルに妙に納得した。
ユーストの途中、牧野さんと外でタバコ吸いながら、冬使用のタナカホンヤのビニールカーテンをみながら、この感じいいね、フランスっぽいな〜と酔っぱらっているけどぼくにはものすごく嬉しかった。
20代の頃はフランスにそれほど興味がそそられなかったけど、いつの頃からかパリを散歩したり市民によるデモをみてみたいと思うようになった。
ぼくが勝手にイメージするフランス人は、あまりモノを持たなくて同じ服ばかり着てても気にしない、古いアパートメントを使い続けるそんな暮らしっぷりで、華やかさはないけどそういうのに惹かれる。ぼくもお金がないのもあるけどだいたいそんな暮らしで気にならない。実際パリに住んでいた友人によると古いアパートメント暮らしはそれなりに大変そうだったけど。
不忍ブックストリート関係のおかげで、界隈で暮らしている方やお店の店主さんと知り合うことができたのは嬉しいことのひとつ。さらにラジオや雑誌などで紹介(沖縄の時も含め)してもらい、全国各地のひとがお店に来てくれる。ひととの繋がりや出会いがぼくの財産になっている。
ひととのご縁に恵まれているね、
いつだったか誰かに言われたことを思いだす。そんなお店をはじめてからの一番の悩みは、いろんなお店の方と知り合いになってもお金に余裕がなくてなかなか買い物できずに、いつもお店の前を素通りしながら申し訳ない気持ちになること。たまにお店に寄ってもおしゃべりばかりに精を出し何も買わなかったりでなんとも情けないのである。
ちなみに今年の不忍ブックストリートの一箱古本市は、5月3日(火)の1日開催です。谷根千界隈で古本をみながら、いろんなお店でイベントもやっているので散歩がてらぜひ遊びにいらしてください。タナカホンヤでも展示イベントありますよ。
つづく