はい、どうも。
タナカホンヤのタナカです。
タナカホンヤの日々のこと。
タナカホンヤの日常
朝、目が覚める。1日がはじまる。12時までにタナカホンヤに行かなければならない。時間に余裕があるときは、お湯を沸かして珈琲を淹れる。仮住まいの西日暮里から自転車で15分ほどの距離。雨のときは地下鉄に乗り2駅で着くけど、気分によっては徒歩で行く。電車は苦手だし雨の谷中霊園を歩くのが好きなので、だいたい歩いていくことになる。月曜・火曜日のお休み以外は12時にお店が開いてなければ遅刻していることが多い(これは本当に申し訳ないと思っています)。
お店を開けてからは、お客さんや常連さんのほかに、向かいに住むおじさんや新聞配達のおじさんと立ち話をするのが日課になっている。あとは本を読んでもあまり集中できないので、値付けしたりブログ書いたり音楽聴いて踊ったりしている。20時になればお店を閉めて、晩ご飯をどうするか考える。自炊をしていないので家に帰るまでに済ませなければならない。ほぼ予定のないぼくの毎日は家に帰れば寝るだけだ。
夜、眠るまでのひとときを大切にしている。
活字やSNSから離れたくて映画をみたくなるのだけど、字幕をみたくないし、邦画の気分でもないときは、「180°south 」というドキュメンタリーを観る。海と山と音楽のロードムービーは、ただただ心地よく、そして自然を愛する者たちの環境と向きあう姿勢に豊かさとはなにか、考えさせられる。パタゴニアのイヴォンとTHEノースフェイスのダグ(残念ながら去年12月事故死してしまった)、その創業者のふたりの姿がとても印象的なこの映画をこれからも見続けることで、旅に出れなくても目を閉じてチリのパタゴニアを想像で楽しむことができる。この映画のなかに出てくる、A・ハックスリーの言葉も印象深い。
ー 人間は歴史から教訓を学べない その事実が最も大切な教訓である ー
みなさま、お気づきだと思うが、この連載「ぼくのタナカホンヤ」はお店のことを全然書いてない。なんか書こうとするのだけど、言葉が続かないのであきらめた。なので、お店に来ていただいてその場の雰囲気を感じてもらえればなにより。
ぼくの生活は退屈な平穏な日々のようだけど、いつまでもこんな生活は続かないという危機感でいっぱいだ。これから先の生き方をどうするか、嫌でも考えなければならない。それでも、展示やイベントでお店を使ってもらうと刺激になって前向きになる。そして、大家さんが温かく見守ってくれてぼくの味方でいてくれる。ぼくの思考は単純すぎるかもしないけど、日々少しずつ気持ちの変化を感じている。
つづく