『マガジン青春譜』のレビューをアップしたらツイッター上で著者からオススメいただいたので読む。SNSはこれだからスゴイな。
『マガジン青春譜』が川端康成と大宅壮一の話だとしたら、こちらは『文藝春秋』を興した菊池寛の話。菊池寛の秘書となっあ「わたし」の視点で「先生」たる菊池寛を描き出す。
以前の『マガジン青春譜』のときも思ったけれども事実に基づきつつ物語としてこんなにおもしろく読ませるのってスゴイことだよなあと感じ入ってしまった。作家でありながら経営者であるというその志と人の良さ(というか大きさ?)が滲み出ていて読んでいて痛快だったことを覚えている。
最後の「あとがきにかえて」に掲載されている著者と井上ひさしの対談は必読で、でも、悔しいのがここのところ上げている書評の前2作と同様にこちらも何ヶ月も前に読んだ本なのでうろ覚えなこと。積ん読満載だというのに読み直したい本がまた増えてしまった。売らずに本棚に並べておこう。