谷根千ってどんなところ?
本好きの間では有名な地域・谷根千。谷中・根津・千駄木を合わせた地域を指す言葉ですが、近頃はレトロな街並みが残っているということで『谷根千ちいさなお店散歩
』といったようなガイド本も出ている人気の地域です。
この谷根千は今や全国で行われている一箱古本市発祥の地でもあります。ライター・編集者の南陀楼綾繁氏によってはじまった不忍ブックストリートは「本の街」として谷根千を盛り上げていこうという活動で、そのうちのひとつに一箱古本市があるのです(本日、2016年5月3日11時〜16時で開催中)。
そんな谷根千なのにウェブ上に分かりやすいMAPがない!
(「不忍ブックストリートMAP」というフリーペーパーはあります。)
ということで、作ってみました谷根千本屋MAP。この地域の最寄り駅はJRだと西日暮里駅・日暮里駅。東京メトロですと千駄木駅・根津駅です。さて、本屋めぐりを楽しみましょう!
(写真をクリックすると、各店の本屋探訪記か店舗URLに飛びます。)
西日暮里駅・日暮里駅から千駄木駅まで
谷根千エリアは西日暮里駅から不忍通りを南下していくか日暮里駅で降りて谷中銀座を楽しみ、不忍通りに合流するのが大筋のルートですので、まずは、西日暮里駅・日暮里駅から千駄木駅までにある本屋を紹介します。
古書ほうろう
住所:東京都文京区千駄木3-25-5
TEL:03-3824-3388
営業時間:月~土 12:00 ~ 23:00/日・祝 12:00 ~ 20:00/水休
URL:http://horo.bz/
まずは、古書ほうろうから。西日暮里駅で降りて不忍通りを南下していくと一番初めに出会える古本屋です。本屋探訪記のvol.81でも紹介しておりますが比較的新し目の本から「これぞ古書」と言えるようなマニアックなものまで幅広い品揃えのお店です。ときどき行われるイベントも秀逸で谷根千で本屋めぐりをするなら外せないお店。
ケープルヴィル写真館&カフェ
住所:東京都文京区東京都文京区千駄木3-42-7
TEL:03-5834-8500
営業時間:火〜日11:00-19:00(金・土22:00)
※月曜定休
URL:http://caplevillephoto.wix.com/caplevillephotocafe
不忍通りを南下していく途中、100円ローソンの先の路地を左折します。そうすると右手に見えてくるのが「ケープルヴィル写真館&カフェ」です。1階がカフェで2階が写真館という変わった作りのこのお店。1階のカフェスペースに本棚があり、ブックカフェとしても良い感じです。
武藤書店
住所:東京都荒川区西日暮里3-15-1
電話:03-3821-3308
FAX:03-3821-3308
営業時間:9:30~18:30 12:30~18:30(日・祝祭日)
定休日:不定休
Mail:muto_shoten@ybb.ne.jp
「ケープルヴィル写真館&カフェ」を楽しんだらそのまま路地に迷い込みましょう。不忍通りとは逆側に進み右折。なんとなく歩いていると何やら人で溢れている通りが左手に見つかります。そこが谷中銀座です。食べ歩きなどしながらずんずんと奥に進むと左手に見えるのが「武藤書店」です。小さい、昔ながらの街の本屋さんですが児童書と落語関係の品ぞろえが良いのが特徴。もちろん谷根千本も多いですよ。
古書信天翁
住所:東京都荒川区西日暮里3−14−13コニシビル202
電話/ファックス:03-6479-6479(むしなくむしなく)
営業時間:水〜土曜 12:00 〜 22:00 日曜祝日 12:00~20:00
定休日:月・火曜日 (ただし祝日の場合は営業)
URL:http://www.books-albatross.org/
そのまま谷中銀座をずっと進むと、あの有名な階段「ゆうやけだんだん」があります。これを昇ってすぐ右手のビルの2階に古書信天翁があります。こちらはとにかく雰囲気がとても良いです。晴れた日の店内はそれはもう秘密基地みたいでワクワク。品揃えは満遍なくございます。
本屋探訪記ではvol.80で訪ねました。
古書OLD SCHOOL
住所:東京都台東区谷中3丁目5−7
TEL: 080-3415-2016
営業時間:12時~19時
信翁天のあとは夕焼けだんだんを降りて、すぐ左手の路地をまっすぐ進みましょう。「防災広場 初音の森」という公園が見えます。この手前の道を右に曲がると左手に見えるのが「古書OLD SCHOOL」です。少し見つかりにくい場所にありますが、その分、ゆっくり本棚を楽しむことができます。品揃えは日文外文問わず文芸が多め。80年代90年代の本が多いように感じました。
Biscuit(ビスケット)
住所:東京都台東区谷中2-9-14
営業時間:11:00〜18:00
※定休日はございません。
ただし終日悪天候が予想される日はお休みさせていただくこともございます。
電話:03-3823-5850
URL:http://biscuit.co.jp/webshop/abouts/index.php
防災広場 初音の森の道までいったん戻ってすぐ南下します。初音の森を正面に見て右側ということですね。すると、少し大きな道に出ますので右折してください。谷中小学校の近くに見えるのがBiscuit(ビスケット)です。本がメインのお店ではないのですが<ヨーロッパの古くてかわいいもの>をテーマに絵本も扱っています。
パン屋の本屋(2016年12月1日オープン)
住所:116-0013 東京都荒川区西日暮里2-6-7 ひぐらしガーデン1F
tel:03-6806-6444
fax:03-6806-7745
営業時間:10:00-20:00
定休日:第2・第4月曜日(月曜が祝日の場合は営業、翌日の火曜がお休みになります)
URL:http://panyanohonya.com/
Twitter:https://twitter.com/panyanohonya
Facebook:https://www.facebook.com/pages/%E3%83%91%E3%83%B3%E5%B1%8B%E3%81%AE%E6%9C%AC%E5%B1%8B/351138035240300
2016年12月1日にオープン。日暮里駅の北側に行くとあるので他の本屋と一緒に巡るのは大変だが一回は行っておきたい本屋。広い敷地にパン屋と本屋が並ぶ。パンはもちろん食に関する本から絵本・児童書、文芸・人文、雑誌もちゃんとある街の本屋さんだ。
千駄木駅から根津駅まで
Bisucuit(ビスケット)のある道を下って行くと不忍通りに戻ります。ちょうど千駄木駅の目の前のはず。左折(南下)して谷根千本屋めぐりも後半戦です。
ブックス&カフェ・ブーザンゴ
住所:東京都文京区千駄木2-33-2
TEL: 03-3823-5501
MAIL: info@bousingot.com
営業時間:夕方~23時 火曜定休(火曜が祝日の場合は翌日) 変更の場合は予めHPにてお知らせ致します。
URL:http://www.bousingot.com/
そろそろひと休みしたくありませんか? そんなあなたにちょうど良いブックカフェが不忍通り沿いにございます。古書とまではいかないまでも本格的な古本も販売しているブックカフェがここ「ブックス&カフェ・ブーザンゴ」です。珈琲も美味しく、本も素敵で、ひと休みするのにちょうどよいですね。
本屋探訪記ではvol.82で訪問しています。
往来堂書店
住所:東京都文京区千駄木2-47-11
TEL / FAX:03-5685-0807
MAIL:maido[at]ohraido.com
営業時間:10:00 – 23:00 (定休日なし) ※年末年始を除く
URL:http://www.ohraido.com/
ブーザンゴを通りすぎてさらに南下。根津神社の近くにある往来堂書店は一見普通の本屋ですが、地方からわざわざ視察に訪れる方もいるような名店です。「文脈棚」というジャンルにとらわれない流れるような本の並びに、店を出るときにはたくさんの本を抱えていること間違い無し。
本屋探訪記ではvol.18でお邪魔しました。
古書バンゴブックス
住所: 東京都台東区谷中2-5-10
TEL:03-6326-5388
営業時間:12:00-19:00 ※平日は仕入のため不在の場合がございます。
定休日:火曜日
URL:http://bangobooks.com/
往来堂書店の横の路地をまっすぐ行ってください。すると正面に本のマークが。「古書バンゴブックス」です。雑然としながらも緑があって雰囲気が良いこの古本屋には他にはないような珍しい古書が多く取り揃っています。
本屋探訪記ではvol.103で伺っています。
ひるねこBOOKS
住所:東京都台東区谷中2-1-14-101
営業時間:11:00~20:00
(不定休のためSNSをご確認ください)
URL:http://hirunekodou.seesaa.net/
古書バンゴブックスを正面に見て右にまっすぐ進んでください。大きめの道との十字路になりますのでここを左折。右手に「旅館 澤の屋」が見えますのでここを右折。すると、2016年1月11日にオープンしたばかりの本屋「ひるねこBOOKS」が左手にあります。猫本・北欧・児童書・絵本が中心に、文芸やアート、飲食の本が中心の取り揃えのこの本屋。とにかくゆったりした陽だまりのような雰囲気が堪りません。
本屋探訪記ではvol.129で訪問。店主による連載もいただいております。
りんごや
住所:東京都文京区根津2-22-7
電話番号:03-5685-2456
e-mail:info@ringoya-galerie.com
営業時間:12:00~19:00
定休日:月曜日(祝祭日の場合はオープン)
アクセス:東京メトロ千代田線根津駅 1番出口より徒歩3分
URL:http://ringoya-galerie.com/
ひるねこBOOKSを正面に見て右にまっすぐ。突き当りを右折してください。しばらく行くと左手に見えるのが「りんごや」です。喫茶とギャラリーというこのお店は少ないながらも古本を販売。知る人ぞ知る隠れ家的なお店ですね。
ツバメブックス
住所:東京都文京区根津1−21−6
営業時間:12:00〜18:00
定休日:火・水 展覧会期間中はお休み、営業時間が変わる場合もございます。
電話:080-3307-1958または03-3822-7480(ツバメハウスで取次ぎします)
URL:http://biscuit.co.jp/webshop/
りんごやを左手に見てそのまま真っすぐ行くと不忍通りに出ます。右折してまっすぐ行くと「根津神社入り口」という名前の大きな十字路。左折してまっすぐ行くと左手に見えるのが「ツバメブックス」です。ヨーロッパのアンティークの中に古書が紛れ込んでいるようなイメージのお店です。ここで買った古本を根津神社で読むのなんて気持ちよいです。
弥生坂 緑の本棚
住所:東京都文京区弥生2-17-12 野津第二ビル1F
TEL/FAX:03-3868-3254
E-mail:info@midori-hondana
営業時間:火、水、金、土曜日 13時~21時 日曜日、13時~18時
定休日:月曜定休、木曜不定休
URL:http://www.midori-hondana.com/
不忍通りまで戻って右折。根津駅を目指します。しばらく進むと言問通りとの交差点。ここを右折。坂を登りきったあたりにあるのがブックカフェ「弥生坂 緑の本棚」です。なんと元花屋さんが開いたというブックカフェ。品揃えは幅広いですね。驚きなのは多肉植物です。奥にはカフェと小さいながらもオープンカフェがあるというのも嬉しいです。
タナカホンヤ
住所:東京都台東区池之端2-7-7
営業時間 12:00 – 20:00
定休日 月曜日 他不定休
mail / tanakahonya@gmail.com
レンタルギャラリーとして使用できます。興味ある方、ご連絡お待ちしております。
tel / 090-5436-6657
URL:http://blog.livedoor.jp/tanakahonya/
不忍通りまでまた戻って根津駅のエレベータ出口が見えたらそこを右折。忍小通りという通りがあります。歩いているとすぐ左手に見えるのがタナカホンヤです。ガレージにつくったような開かれた雰囲気のここには古本はもちろんギャラリーとしても貸し出しています。ですが、ここに行ったからにはぜひとも店主の田中さんに話しかけてください。谷根千本屋めぐりの感想など話したら喜んでくれるかもしれません。勇気を出してコミュニケーションしてみてください。
本屋探訪記ではvol.104で訪問。店主に連載も書いていただいた。
あおば堂(2016年12月8日オープン)
住所:〒110-0002 東京都台東区上野桜木1-10-17 I Terrace上野桜木101
営業時間 平日 14:00~17:00 土日祝 11:00~17:00
定休日:月曜日、木曜日
※店主1人で営業のため、仕入れ等の関係で、土日を含む定休日以外の日がお休みとなる場合があります。営業日時をSNSでご確認の上お越しください。
TEL:090-6940-2401
mail:aobadou.sakuragi(at)gmail.com (at)を@に変換してください。
URL:http://www.aobadou.sakura.ne.jp/index.html
Twitter:https://twitter.com/aobadousakuragi
Facebook:https://www.facebook.com/aobadou.sakuragi/
2016年12月8日にオープンした本屋さん。読書会仲間と話しているうちに開店しようということになったのだというのだから面白い。開店時間が短いの要注意。品揃えは読みやすい本が多いですね。
谷根千散歩に本屋を入れないなんて言わせない!
あらためて谷根千本屋めぐりMAPを書いてみて思ったのは、予想以上に本屋が多いということです。その数14。しかもここには入れていない駅中書店もあればブックオフもあります。さすが不忍ブックストリートの街ですね!
もし冒頭で紹介した『谷根千ちいさなお店散歩』などガイド本を持って、谷根千散歩をするのなら必ず本屋もコースに入れて欲しいです。どれも「ちいさなお店」なので楽しめること間違い無しなので!
最後に、本屋めぐりを終えて根津駅の不忍池方面改札を通ると目の前にある「根津メトロ文庫」をぜひ物色して欲しい。中にある本を自由にレンタルできるこの試みが27年間も続いていることからも谷根千が筋金入りの「本の街」であることは間違いないだろう。本好き本屋好きとしてはまったくもって住んでみたい街である。