先日行った往来堂に置かれていた商品「文庫本絵葉書」。
この「文庫本絵葉書」であるが、どういう商品かというと、文庫本が葉書サイズの袋に入っており、そこに住所と氏名を書いて、文庫本をそのまま贈り物にできるというアイデア商品である。袋は茶色になっているため、中身は判別できず、袋の表面に印刷された文章の一節から推測するしかない。
だから、中身も分からないものを他人に送りつけるのが不安だという人は、自宅に持ち帰って何が入っているか中身を確かめればよいだろうし、あえて知らないで送って「受け手に合う」という自分のフィーリングに賭けるのも良い。また、人に送ること自体が億劫な人は、一人で「中身当て」のゲームをしても良いだろう。
この物語を読む前にちょっとしたサプライズを届ける「文庫本絵葉書」を販売しているのが「ブックピックオーケストラ」だ。
この「ブックピックオーケストラ」であるが、以前から知っていたブックディレクターという仕事をしている「BACH」という会社と同列にBRUTUSの本屋好きで扱われていて、実はそこではじめて知った会社だったりする。
ホームページを見てみると「本のある生活をふやすために、新たな本のあり方を模索し、人と本が出会う素敵な偶然を演出するユニット」という説明がなされており、具体的な活動としては上述の「文庫本絵葉書」の販売(書店で販売中)や、イベントに合わせた本を使った企画(ワークショップや展示会)・出店、本のセレクト「ここち書店」、そして実際に本を販売している場所として渋谷・表参道の「BOOKS246」、「SUNDAY ISSUE」、「かぐれ」、栃木県・益子の「starnet」などがあるとしている。
最近知ったばかりなので、行ったことがある店、企画は往来堂書店を除いて一つもないのだが、こういった活動、好きだなあ。今後、東京に行ったらぜひとも行きたい。また行きたいところが増えてしまった嬉しい往来堂書店訪問だったのでした。
BRUTUS (ブルータス) 2011年 6/1号 [雑誌] マガジンハウス 2011-05-16 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |