前回に引き続き福岡ブックショップツアーの記録である。2店目は「LUMO BOOKS & WORKS」。
まとめ
時間のない方のためにまとめです。
- 品揃え:装丁が素敵な本、文学、リトルプレスが多く思えた。
- 雰囲気:雑貨屋に近い。ギャラリーショップのような。
- 立地:天神駅からけやき通りを西に真っ直ぐ。途中、けご病院の先を左折した場所にある。
営業時間:12:00〜20:00
定休日:月曜
TEL&FAX:092-215-0115
MAIL:info@gallery-lumo.com
URL:https://www.gallery-lumo.com/
Twitter:https://twitter.com/lumobooks
Facebook:https://www.facebook.com/LUMOBOOKSandWORKS/
知る人ぞ知るギャラリー兼本屋
ここは知らない方も多いと思うが、知る人ぞ知るギャラリー兼本屋である。今回のツアーにあたり調べていたら偶然見つけることができた。話によるとギャラリーずっとやっていたらしく、7年経ったところで、同じ建物内にスペースが空いたので本屋を開いたそうだ。
以下、サイトから引用する。
ギャラリー隣には「ルーモ ブックス&ワークス」を併設し、好奇心を刺激する独自のセレクト古本、博物学をテーマにした雑貨を取り扱っています。
「創造する人」「表現する人」「感じる人」。それぞれがつながって、新しい何かを生み出す。ルーモはそんな場所でありたいと願っています。※ LUMO(ルーモ)とはエスペラント語で「光」「光をあてる」「光を照らす」を意味します。
デザイナーが店主というだけあって、装丁が綺麗な本が多く、とても嬉しい。これが蔵書だったというからさすがだ(もちろん買取も行っている)。目玉は探しやすくキレイな古本屋であることと、オリジナルで付けた本棚のジャンルである。
ではそのオリジナルジャンルとともに品揃えを見ていこう。
入ってすぐ左手と正面が雑貨コーナーだ。オリジナルTシャツや博物本などが一緒に並べられている。
右手に広がって行く空間。そちらに本が並ぶ。
平台3つに壁沿いに本棚だ。手前の平台から『九州の食卓』、『いにしえの旅』、『蜂は職人・デザイナー』、真ん中の平台は『福岡路上遺産』、『福岡レトロ旅』などのジン・リトルプレスが並べられている。奥にはデザイン本と日本の文豪名作フェアだ。『デザインで知る世界の名著』や『邪宗門』などである。
さて、壁沿いの本棚を見ていこう。
右手入り口の辺は民芸、歴史、オカルト幻想、NATURE、奇といったジャンル分けである。
『伝統こけしガイド』、『明治の西洋館』、『澁澤龍彦の時代』、『地上から消えた動物』、『幽霊の本』など。
店内奥には一面の本棚だ。ジャンルはエロス、旅、想、人、食、暮らし、映画、生、しごと、音楽といったもの。目についた書名を挙げると以下の通り。『エロスの歴史』、『深夜特急』、『クマのプーさんの哲学』、『トットチャンネル』、『料理研究家のつくりかた』、『こぎれい、こざっぱり』、『ムービーウォーズ』、『羆嵐』、『河童が覗いた仕事師12人』、『ショパン』。
そこから繋がるように本棚がレジ横続く。入っているのはイケてる装丁本や文芸・本の本だ。
『三四郎』、『或る男』、『書店繁盛記』、日本児童文学館の本、『モモ』、『かもめのジョナサン』など。
ぼくはそこから『海に生くる人々』とオリジナルブックカバーを購入した。
少し分かりにくい場所にあるが、だからこそゆっくり本を選べるし、なによりブックオカで有名な福岡にもまだまだ知らない、でも素敵な本屋があることが分かってなんだか嬉しい気分になったのだった。