ゴールデンウィークが終わってしまいました……。辛いなあ寂しいなあ……。そんなあなたに届けたい! ブックイベントのつくり方!!
連載第4回目では、ついに開催されたBOOK在月の顛末であります!
果たして成功したのでしょうか?
どうぞ〜。
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いよいよ開催。BOOK在月
2013年10月6日。第1回BOOK在月当日の朝。
起きてみると、昨日見た天気予報の通り、見事な好天。あとはこれが夕方まで持ちこたえてくれれば、急遽地下に移動せずに済む。祈るような気持ちのまま、足早に会場へと向かいました。
当日朝の会場設営もなんとかこなしつつ、一箱古本市出店者や、地元の新刊書店、飲食ブースなどの出店者の皆さんの受付をしました。
島根県松江市は公共交通機関の本数が少ない車社会であり、しかも一箱の古本を持参となれば、自家用車でやってきて荷物を持ってくるのが当然の手段です。搬入で会場周辺に渋滞が起こらないように配慮しながら、なんとか全員に会場入りして頂きました。
約40組ほどの一箱古本市用の場所を区切って印をつけ、場所の割り振りを説明し、開始時刻に合わせて出店準備をして頂きました。
飲食ブース、新刊書店さんにも販売を開始して頂き、会場の一角に子供が楽しめるような、絵本が読めるスペースや巨大双六を配置。前日にアルトスブックストアという本屋さんでのイベントを終えた南陀楼さんにも会場入りして頂き、一箱古本市の出店者の一人としてご参加頂きました。
ビブリオバトルも、タイムスケジュール通り、高校、大学、一般の部と開催。地元の新聞社の出版物を販売するコーナーや、「本人不在、箱だけ預けて出店」という変則スタイルの一箱出店も。
イベントといえば天気が肝心ですが……
天気は上々...というか、天気が良すぎて、直射日光が差し込む駐車場は、日差しが照りつけて暑かったです。10月の上旬とは思えない暑さに、皆さん帽子をかぶったり日傘をさしたりして対応していらっしゃいました。イベントが終わる頃、私はすっかり日焼けしていました。
事務局のメンバーもそれぞれの役割分担を交代でこなしながら、自前のリトルプレスを販売したり、案内図やアンケートを配ったり。様々な出店者の様子を気にしつつ、ビブリオバトルのプレゼンに耳を傾けたり。当日の運営を手伝ってくれた学生ボランティアの皆さんをケアしたり。
天気は問題ない。あとは人が来てくださるか...しかし、この日のイベント会場の周りは、他のイベントも盛りだくさんで、BOOK在月を目当てに来てくださった方だけでなく、他所のイベントに来たついでに、BOOK在月にも足を運んでくださる方もたくさん。
結局天気はイベント終了まで持ち、事前に様々な形でイベントの告知をしたのも効果があったようで、第1回目のイベントにしては上々の人の入りでした。
夕方になり、イベントはなかなかの盛況のうちに無事終了。
最後に南陀楼さんに一箱古本市の講評を頂き、事務局と曽田文庫、南陀楼さんからそれぞれ、一箱古本市の出店者さんの中から印象に残ったお店をピックアップして、表彰式も行いました。
イベントも終わり、後は撤収。
お世話になった様々な出店者の皆さんにも撤収して頂き、事務局メンバーと当日ボランティアのメンバーで協力して、会場片付けも完了。
イベント終了後のおたのしみ
イベント終了後は、事務局メンバーと参加者の中から希望者を募って、会場近くのバーでお楽しみの打ち上げ。お酒やソフトドリンクで乾杯。
遠方からの参加者も多く、南陀楼さんからもイベント全体の総括や、今後に向けての貴重なアドバイスを頂きました。
その場で、「来年は事務局として参加したい」というボランティアの方も現れ、イベントが無事終わった安堵感と充実感を感じながら、楽しい時間を過ごせました。
楽しい打ち上げを途中で失礼した私は、あまり遅くならないうちに、一箱出店者の皆さんに参加のお礼のメールを送信。打ち上げで飲めなかったぶん、自宅に着いてから、ひとりじっくりとビールで乾杯。
当日までの準備や当日の運営は大変だったけど、本を買いに来てくれた人もたくさん居たし、ビブリオバトルも盛り上がったし、参加してくれた出店者の皆さんも楽しそうにやっておられて、嬉しかったです。
本が売れたり、本によるコミュニケーションが生まれる現場を見られたというのが私にとっては凄く嬉しく大切な出来事でした。
なにより、初めて自分たちの主催したイベントがうまくいったという充実感と手応えを感じていました。
事務局のメンバー、出店者の皆さん、来場者の皆さん、本当にありがとう。そんな、周囲に対する感謝の思いを噛み締めながら眠りにつきました。
その後、京都の恵文社一乗寺店、堀部さんによるトークイベントも無事終わり、プレイベント、BOOK在月本番、ポストイベントまで完遂。「第1回BOOK在月」の秋は無事に終えることができました。
ブックイベントは終わらない
しかし、第1回だけで終える気はさらさらなく、打ち上げでも飛び出した、スタッフによる「またやりましょう」発言。
しばしの休息期間をはさみ、増員した事務局のメンバーは、第2回目の開催に向けて、再び動き出します。
次回は、第1回から様々な点を修正しつつ、第2回目の開催へと突き進む事務局のお話です。
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いやー成功してよかったですね〜。
開催側の醍醐味が伝わってくる文章でした。大変なんですけど成功した時の達成感は素晴らしい物がありますからね。そして、それがヤミツキになり、当然のように開催が決まる第2回目なのでありました。
次回は第2回BOOK在月の顛末であります。