このサイトで連載もしてもらったし、対談動画にも読んでくださった福岡の本屋「本と羊」さんからの紹介で行くことにした。
まだa面の原稿を書く前なのでこのことも書くかもしれないが、CHICACUに行って良かったと思ったのは軽快さだと思う。
旅好きな人とか街が好きな人とかと話していて良く言うのが「良いカフェ、良いパン屋、良い本屋がある街は良い街だ」ということで、ちゃんと理論化されているかどうかは知らないが僕個人は本当にそうだと思う。
CHICACUのある北浦和にはさいたま近代美術館もあるし、良い喫茶店もあればディスクユニオンもある。商店街も生きていて、本屋があっても良さそうなのになぜかなかったそうだ。そんな中で、コミューンときわという住み開きを指向するマンションと出会い、CHICACUは生まれた。
住み開きができる物件という条件はあるにせよ(現状では難しいのかもしれないが)、自分の仕事をしながら本屋を週一でも開けるという実例であるし、個人でありながら街と繋がりたい、公共的なことを私的な空間を使っても良いのでやってみたいと思える人にとってはCHICACUのやり方は良い参考になるのではないかと思う。
古本でなく、新刊だというのも面白いし、天井に飾られた、花びらみたいに舞っている本のカバーも面白い。
まちづくりの文脈における本屋は、いまだと棚貸しスタイルが多いのかもしれないが、住み開きのケーススタディももっと知っていきたいなと思ったのだった。
帰りに肉屋で買ったコロッケは懐かしい味がした。