下北沢の本屋事情が「アツい!」というのをご存知でしょうか。先日公開したクラリスブックスの本屋探訪記でも書きましたが、実は何年も前からかなりアツいことになっているのです。そこでせっかくですので下北沢に行く際にはぜひ行って頂きたい本屋をピックアップしてみました。ちなみに当サイトの読者の方はご存知だと思いますが三省堂など大きなお店は外しております。あしからず。
下北沢駅北口方面
さっそくですが下北沢駅北口を出ますと、まずピーコックの入ったビルの3階に三省堂がありましてこれは先に述べたようにパスします。で、このビルを正面にして右に真っ直ぐ歩きます。突き当たったところを左に曲がるとすぐに一階にバロンデッセというカフェや、ラーメン屋・一龍などが入ったビルが見えます。このビルの3階に「本屋を旅する BOOKSHOP TRAVELLER」はあります。外階段なので要注意です。
本屋を旅する BOOKSHOP TRAVELLER
住所:東京都世田谷区北沢2丁目30−11 北澤ビル3F
営業時間 12:00〜19:00
定休日:水・木(ただし開いている日もあり)
URL:https://wakkyhr.wixsite.com/bookshoptraveller
本屋ライター(BOOKSHOP LOVER)和氣正幸が下北沢で営む棚貸し本屋兼ギャラリー兼事務所。約100店の本屋(本に関する活動をする人)が出店しています。そのほか新刊コーナーあり。最近ではオリジナルのレトルトカレー「文学カレー萩原朔太郎」やZINEも作っています。
下北沢一番街商店街周辺
BOOKSHOP TRAVELLERを出て、北にまっすぐ、坂を下ると一番街商店街に入ります。ここは落ち着いた雰囲気で古着屋やカレー屋、アンティークショップがあり下北沢の中でも特に街を感じられるエリアですが、古本屋もたくさんあります。
一番街商店街に入ってから右折すると、まず「クラリスブックス」、そして「古書明日」、下北沢一番街が終わり踏切跡地をわたってスズナリのそばには「古書ビビビ」。東口に向かう小道を通り抜けて「古書ほん吉」、「ヴィレッジ・ヴァンガード下北沢店」と全部で5点もの個性派書店が点在しているのです。
クラリスブックス
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢3-26-2-2F
電話:03-6407-8506
FAX:03-6407-8512
営業時間:平日12:00-20:00 日曜祝日19:00
定休日:月曜日
(月曜日が祝日の場合は営業いたします)
(コロナウイルス感染拡大防止のため、 当面の間、日曜・祝日・月曜日はお休み)
URL:http://clarisbooks.com/
BOOKSHOP TRAVELLERから2分ほど歩いたガラス張りのギャラリー「HANA」。ここの2階にあるお店です。建物の脇に入り口があるので要注意です。2013年12月にオープンしたお店でオシャレな内装に写真集やアートブックなど素敵本も多いのですが、神保町出身の店主店員だけあって思想書など渋い品揃えもあるのが魅力。
古書明日
住所:〒155-0031 東京都世田谷区 北沢3-21-1 1F
TEL 03-6416-8869
営業時間 12:00~20:00
定休日:毎週水曜日
Twitter:https://twitter.com/tanakadaishi
2017年1月26日に白樺書院さんの店舗を引き継いでオープン。元はインターネットや即売会で本を売っていた方が開店したお店です。美術書の品ぞろえが良いのに加えて人文書の品揃えも良いのが嬉しいですね。
古書ビビビ
住所:155-0031 東京都世田谷区北沢1-40-8土屋ビル1階
TEL 03-3467-0085
営業時間 12時~21時
FAXは使えません
定休日:毎週火曜/第一・第三水曜日
URL:http://bi-bi-bi.net/
古書明日からさらに南下。下北沢一番街商店街のゲートをくぐり抜けて踏切跡地を渡って、いかにも下北沢な「スズナリ」を通り過ぎた場所にあるのが「古書ビビビ」です。店頭に貼られた「下北沢の中心部」という言葉が面白いのですが、中も当然面白く。文庫・新書など読みやすい本から大判アートブック、レア物VHSテープ、さらには自費出版物まで取り扱っているまさに下北沢的古本屋。
ほん吉
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-7-10 上原ビル1F-1号
営業時間:12:00~22:00 火曜日定休(祝日は営業の場合あり)
電話/ファックス:03-6662-6573 (火曜定休)
メール:honkichi@sj8.so-net.ne.jp
京王線/小田急線 下北沢駅 南口より徒歩3分
USL:http://d.hatena.ne.jp/honkichi/
古書ビビビの真正面にある北沢タウンホール脇の小道を抜けるとあります。神保町っぽいこれぞ「古本屋」って感じのお店です。ところがこれが常にお客さんがいるのが素晴らしいです。「下北沢は本の街」論を書きたくなりますな。外に出している本も多いのですが中は意外と広く今まで見たことのない本に出会えるかもです。
(すぐそばのビル2階にはブックカフェ・kate coffeeがあるのでそこで休むの良しです)
ヴィレッジ・ヴァンガード下北沢店
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-10-15マルシェ下北沢
電話番号: 03-3460-6145
FAX番号: 03-3460-6135
営業時間: 10:00~24:00
定休日: 年中無休
URL:http://www.village-v.co.jp/shop/list/detail/?code=13
そのまま下北沢東口方面に歩いて行くとあります。ここはまあ言うまでもないですね。ビレバン先生はビレバン先生です。
下北沢駅の南側
こちらには知る人ぞ知るディープ下北沢な「気流舎」、科学をライトに楽しめる「ダーウィン・ルーム」、土日祝のみ開業のブックカフェ「Brown’s Books & Cafe」、さらにクイズ作家の開くお一人様推奨のブックカフェ「RBL CAFE」があります。街の様子はこちら側のほうが騒がしいのですが特徴的な本屋が多いですね。雑貨屋・ショップ巡りもいいですがこういった本屋に入って新しい世界に触れてみるのもいかがでしょうか。
RBL CAFE
住所:〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-32-12
tel.:03-6805-2046
e-mail:shop@brownsbooks.jp
営業時間:金・土・日 13時~20時 ※月~金 不定休
(無線LAN・コンセントあります。)
URL:https://rblcafe.jp/
東口を降りてぐるっと右回りに駅を回り込むとマクドナルドが見えてきます。このマクドナルドを左手にして下り坂をまっすぐ下りましょう。底についたところで左折した場所にあるのがRBL CAFEです。平日は席料制、土日祝は時間制で営業しているのが特徴です。落ち着いて読書したり、調べ物をしたり、仕事するのにピッタリのカフェですね。
クイズ作家が経営しているというところも面白い点のひとつ。ちなみに、店名の由来はReference Book Library(参考資料の書庫)から。
Brown’s Books & Cafe
住所:〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-32-13露崎商店5F
tel.:03-6805-2640
e-mail:shop@brownsbooks.jp
営業時間:13:00〜20:00(19:30ラスト・オーダー/土、日)、不定期でイヴェント(平日夜)
(無線LAN・コンセント(一部の席)あります。)
Facebook:https://www.facebook.com/Browns-Books-Cafe-225108200843019/
Twitter:https://twitter.com/brownsbookscafe
RBL CAFEを右に見ながらさらに進むと上階に古道具屋がある小さいビルが右手に見えます。ここの近くに写真の看板が出ております。分かりにくい場所なので隠れ家的に使うのがオススメ。平日は雑誌『バァフアウト!』の編集事務所でもあり、ときどきイベントもしている変わり種のブックカフェです。
ダーウィン・ルーム(2022年春まで改築中)
住所:〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-31-8
電話 & FAX : 03-6805-2638
お問合せ:darwinroom@me.com
営業時間:12:00 - 20:00 金・土のみ 12:00 - 22:00
休業日:左記のカレンダー通り隔週の木曜日は休業日です。
また、正月休みと臨時休みが有りますので「お知らせ」をご確認ください。
Twitter:https://twitter.com/darwinroom
先ほどの下り坂を下りきって場所まで戻って、もう少し南下すると左手に見えるチンパンジーの看板。ここがダーウィン・ルームです。「教養の再生」を掲げているので堅苦しいかもと思ってしまうかもしれませんが、全然そんなことはなく。剥製や鉱物があって、その間に古本が並んでいて、カフェもあるのでその中でゆっくりもできる、サイエンスはもちろん、冒険やファンタジーに興味のある方にもお勧めしたいお店です。
気流舎
営業時間:平日18時くらい〜23時くらい 土日祝14時くらい〜23時くらい
定休日:不定休。ずる休み有り。
住所:〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-29-17飯田ハイツ1F
電話:03-3410-0024
メール:kiryuusha(at)gmail.com
URL:http://www.kiryuusha.com/
対抗文化専門古書店というだけあってかなりディープな匂いが立ち込めるお店。バーでもあるので同志を見つけたい方などはいかがでしょうか。
小田急線跡地(BONUS TRACK)の本屋
駅前をはじめ急ピッチで開発が進む下北沢の街ですが、現在は地下に潜った小田急線の地上跡地=下北線路街に素敵な施設ができているのをご存知でしょうか。BONUS TRACKはあたらしい商店街を標榜した施設で下北沢駅から世田谷代田駅の間の一部(2021年10月31日時点で下北沢駅南西口すぐの場所は工事中)が、2階建ての低い背の建物にカレー屋やカフェ、レコードショップ、発酵文化研究所など様々な実験的店舗が並ぶエリアです。
本屋もたくさんありますので紹介していきますね。
※ ここから先は少し遠いですので、下北沢駅周辺のレンタサイクル・シェアサイクルをご利用されるのをおすすめします。
本屋B&B
営業時間:12:00~20:00(毎日のイベントで変更あり。本日のB&B参照)
定休日:年中無休(年末年始および特別な場合を除く)
住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田2丁目36−15 BONUS TRACK 2F
URL:http://bookandbeer.com/
2012年のオープン以来、毎日のイベントを重ねていまや下北沢の新刊書店といえばココ!というほどの店になった本屋B&B。2回の移転を経て、BONUS TRACKの2階のこの店舗は今までで一番広いですね。カルチャーに属する本なら何でも並んでいます。アンティークの什器も引き続き販売中。
日記屋 月日
営業時間:8:00-19:00(18:45ドリンクラストオーダー。本来は8:00-22:00えd短縮営業中)
定休日:なし。
住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田2丁目36−12 BONUS TRACK SOHO9
URL:https://tsukihi.stores.jp/
日記がコンセプトの変わったお店。店が「日記」だと判断した本やリトルプレス・ZINE、に日記帳・手帖、オリジナルグッズを販売。日記であれば自作のものもウェブから簡単に販売申し込みができたり、月額会員「月日会」を運営していたりと、とにかく「日記の魅力を伝えること」に特化しています。テイクアウトのコーヒーも販売していて、一階の通り道沿いにテイクアウトカウンターが有るのも嬉しいですね。
本の読める店fuzkue 下北沢
営業時間:12:00-24:00
定休日:基本無休
住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田2丁目36−12 下北線路街 BONUS TRACK内
URL:https://fuzkue.com/shops/shimokitazawa
店主による本がnuma booksなどから出版されているほど有名な「読書」に特化したお店です。勉強や仕事もスマホもすべて読書の妨げになる行為は気をつけてい行わなければいけないという点からも読書という行為とその時間への誠実さが伺えます。特殊な注文システムにはじめは面食らいますがそれもこれもすべては素敵な読書時間のため。そういうお店です。
基本、本の販売はありませんが、飲食はできるのがまた嬉しくて、結構美味しいんですよね。
B&Bた月日で本を購入した後に静かな読書タイムだなんて最高じゃあありませんか。
少し遠出して新代田・代田橋・世田谷代田方面
BONUS TRACKを楽しんだら、そのままシェアサイクルで新代田→代田橋まで足を伸ばしてみましょう。BONUS TRACKの影響か本屋の他にも素敵なお店が増えつつあるエリアです。
ふくもの堂
営業時間:水・木・金(土曜はイベント時のみ)13時〜18時
定休日:月・火・土・日
住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田5丁目7−9
TEL:03-6453-4782
URL:https://fukumonodo.com/
世田谷代田駅からすぐ近くにある本屋。縁起のいい本、縁起のいいもの=「ふくもの」をお届けする場所ということでふくもの堂のようだ。オリジナルグッズが多いのが嬉しい。
エトセトラブックス
営業時間:12:00-20:00
定休日:月・火・水・日
住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田4-10-18ダイタビル1F
TEL:03-6300-0884
FAX:050-5370-0466
URL:https://etcbooks.co.jp/
フェミニズムに関する本のみ扱う専門書店です。出版社エトセトラブックスが運営している店でもあります。
バックパックブックス
営業時間:昼過ぎ~21時(店主が旅に出たりするので営業日時はTwitterを参考のこと)
定休日:不定休
住所:〒156-0041 東京都世田谷区大原2丁目17-12
TEL:090-4227-7620
URL:https://twitter.com/BackPackBooks29
エトセトラブックスから自転車で約5分。代田橋駅前にあるのがバックパックブックスです。「旅と山」を軸に選書された新刊や古本、雑貨を販売。その狭さが逆に旅の途中感があって僕はだいぶ好きになりました。展示も開催するようです。
flotsam books
営業時間:14:00~20:00
定休日:水
住所:〒168-0063 東京都杉並区和泉1丁目10−7
URL:https://www.flotsambooks.com/
代田橋駅から少し街中に、というか住宅街の中にあるアートブックショップ。写真集や美術書、デザイン書、ZINEなどビジュアルブックを中心に扱っているので結構なお値段のものも多いですが、意外とお求めやすい値段の本もちゃんとありハードルの高さがちょうどよい感じのお店です。アートとかに興味はあるけどどこから調べればいいかわからないみたいな感じのときに行くと何かしらアイデアが得られるかもしれません。
下北沢は本屋の街だ
というわけで下北沢とその周辺にあるおもしろ本屋を紹介してみました。
前に更新したのは2017年でしたが、こうして書いてみるとここ数年で更に面白い街になってきているように思えますね。
下北沢といえば、古着に、カレーに、コーヒーに。さらにそこに本も加えていただければ言うことないなーと思う僕なのでした。
ぜひ下北沢にお越しの際は本屋巡りをしてみてくださいね!