はじめに
今回から月1回程度、ここBOOKSHOP LOVERにて連載を持つことになりました。和氣さん、お声がけありがとうございます。間借りを始める時やここでの連載の話など、自分にとってのターニングポイントに和氣さんが登場しています。
さて、はじめましての方ははじめまして。そうでない方はこんにちは。松永弾正と申します。平日はいわゆる会社員をしているため、世を忍ぶ仮の名前(本名よりは知られているはず)で。どうぞお見知りおきを。名前の元ネタは九十九茄子や平蜘蛛など、天下に名だたる茶器を有した大和の某大名です。
簡単なプロフィールのようなもの
本屋巡りが趣味です。それ以外にも撮影をメインとした鉄道趣味をやっています。
2018年夏より間借り本屋に参加しております。下北沢のBOOKSHOP TRAVELLER、西荻窪のBREWBOOKS、吉祥寺のブックマンションに棚を出しております。今月下旬からは箱根仙石原にオープンする本喫茶わかばの棚貸しに参画します。どの棚も本屋や出版系の本ばかりですが、各所へお立ち寄りの際、見ていただけるとたいへん喜びます。
本屋巡りのきっかけなど
大学最寄り駅が神保町で、講義終わりには靖国通りの古本屋を回る(それかゲーセンに行く)。秋の文化祭シーズンは古本まつりやブックフェスティバル。定期範囲内には千代田図書館や国会図書館と、本屋や図書館には恵まれた環境にいました。思えばこの環境が、今の自分の素地となったのかもしれません。
本格的に本屋を見始めたのは大学4年の頃、当時白山にあった双子のライオン堂書店へ本屋巡りが好きな友人と行ってからです。その後双子のライオン堂書店には月に3・4回程度通うようになりました。
その後社会人になり、本屋をメインにあちこちへ行くようになりました。元々一人での国内移動はよくやっていたので、そこに本屋巡りが乗っかったようなものです。個人的には趣味として始めるハードルは非常に低いものでした。
最初の方は元々の鉄道趣味の方が優先で、撮影のついでに本屋を見ようという方針でしたが、ここ最近は本屋を目的地にすることもしばしば。大体選んでいる都市には路面電車が走っているので、掛け持ちしやすいですが……。
国内の本屋巡りでは、基本的に東京以外の都市を巡っています。東京の本屋は誰でも巡れるほどの情報があるので、あまり情報がないところを巡る方が楽しいのではないか、ということが最大の理由です。また、現時点では東京がかなり近いので、いつでも巡ることができると思っている節もあります。
海外の本屋も少し巡っています。2018年より海外渡航を始め、2019年は修行をしつつ海外の本屋を4都市(ストックホルム・プラハ・ブダペスト・シドニー)20軒ほど巡っていました。ちなみに外国語はそこまでデキません。
2020年は昨今流行りのものにより、バンコク経由イギリス(ロンドンやヘイ・オン・ワイなど)・ロシア(ウラジオストク)・北京経由ドイツ(フランクフルト・アム・マイン)の航空券をお焚き上げしました。本の国ヘイ・オン・ワイに行けるのはいつになるだろうか……。
最近の蒐集ジャンルは、本屋に関する本や出版流通、書誌学が中心です。行った先のご当地出版社(沖縄のボーダーインクや岡山の日本文教出版など)の本も蒐集しています。
ここ1年ほどは勉強のため、焼き物関係の本も蒐集しています。今も人文科学や社会科学の専門書を買っていますが、以前よりは買う量が減りました。ちなみに自分が住んでいる駅周辺には現在新古書店以外本屋はありません。
ここで書くこと
この連載では、自分が行った本屋について(今はもう閉店している本屋を含め)書いていきます。棚の話、人との話の中で出てきたちょっとしたこと、買った本の話、などなど……。本屋の定義ですが、「本を売っている場所」としておきます。ブックカフェであってもある程度本を売っているならば本屋とここではみなします。
自分のことをご存知の方はもしかするとこう思うかもしれません。「この人noteでも同じようなこと書いてません?」と。
こちらでは手元の資料などを参照しつつ、少し深堀りして書いていく方針です。noteの更新についてはOKを頂いているので向こうにも本屋巡りの話は書きますが、今まで通りやや軽めとなります。こちらとやや重複があるかもしれません。予めご了承ください。本屋を開店するまでの連載が多いここで浮いている感じが否めませんが、多分なんとかなるでしょう。
しばらくお付き合いいただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。