2019.4.3 水
8時半起きで朝ラン。帰ってきたら、昨日の家事やらで思っていた以上に疲れてしまっていたらしくしばらく寝込む。本のフェスで購入した『HABノサッシ』や平松洋子さんの本を読むなど。
昼飯を食べても回復せず。そのまましばらく寝て過ごす。途中、ドク書房さんからBSTのタンブラーのデザインが届いてニマニマ。とても良いので若干の修正だけしてもらうことにする。
夕方。妻の勉強がひと段落したので外にパフェを食べに行く。こんな元気のない日はパーフェクトなパフェをパッフェパフェに食べに行かねばならぬのだ。ならぬのだ。しかし、あえてのミルキーウェイで夢のようなパフェでパフェられ大満足して調子に乗ったのがいけなかった。3/22に開店したばかりのブルーボトルコーヒーに行ったり目の前の南口公園で軽く花見をしたり、パルコに行ったりしていたら体調を崩してしまった。そこまでではないけど肩周りからリンパ痛になりそうな気配を感じる。。
帰ろうと思うが腹が減り過ぎたので軽く食べてからにしようと思い、エチカの美登利寿司に行ったら行列である。さすが人気店。でも食べたい。美登利の寿司が食べたい……ということでしばらく待つことにした。30分。まだ入れない。体調がどんどんマズイことになっているのでテイクアウトを買って帰ることにした。もうヤケクソで特上寿司にしたよ。
帰宅。寿司。美味い。完食後、ベッドでノックダウンする。風呂など入って寝たのは0時過ぎ。
2019.4.4 木
9時前起きでラン。朝食はパンや昨日の残りの味噌汁。本が好き!仕事や休みの間に溜まった連絡仕事を終わらせて午後からダンスへ。昼飯はコンプである。
相変わらずストレッチはキツイ。今日のレッスンはアップテンポのノリ方である。大まかに言っていることは分かるんだけどどうしてもカッコよくならない……。なんで何だろうなあ。とりあえずピッタリ系のラン用シャツはダンスにはそぐわないことが分かった。超かっこ悪いよ。。
終了後、講師のRYOさんに家で練習するにもドタバタして下の階の人に悪いんでどうしたら良いか?と聞いたら、これくらいならドタバタしないで練習できるでしょ? とストロングスタイルな答え。できていたらもっとやれてます!先生!!
下北沢のお店に顔を出して、31日のイベント精算をカフェの方にするなどする。手配していた『光と私語』と『みぎわに立って』が届いていたので嬉しすぎるなど。綺麗な本なんだよー。ぜひ手にとって欲しい。
弐拾dBの記事をヤフーに配信してくれたみたいでこれまた結構読まれてる。嬉しいな。
原稿を書こうと思ったけど集中できないので帰ってからやることに。途中、ポポタムが14周年だったことを思い出して久しぶりに寄ってみることにする。相変わらずのキレッキレの選書にテンションが上がる上がる。しかし最近お金を使い過ぎなので買うのは一冊とオリジナルピンバッジのみとする。おめでとうございますと声をかけたら僕のことを思い出してくれた。一年くらい前なのに覚えているなんて流石である。ついでに近所の明日館に寄って夜の花見をする。素晴らしいですなやっぱりここは。
帰宅後、夕飯の準備。鶏モモとモヤシと人参のポン酢煮。今回はポン酢の量が少なくて味が薄くなってしまった。残念。
ご飯を食べたら東京新聞の原稿執筆だ。エレファントジンをちびちびやりながら書く。今回はほんやのほと比べて文脈が多過ぎないので難易度は高くない。しかし思ったよりも字数が多くなってしまったので翌日まで寝かすこととする。22時半。皿洗いや大阪出張の準備で風呂入ったらもう0時である。寝たのは0時半くらい。なかなか0時前に寝られないなあ。
2019.4.5 金
9時起床で朝ラン。早起きしてのんびり大阪に行くつもりが寝坊してしまった。まあ急ぐ旅でもないからいいんだけど。モーニングを近くのパン屋で食べて少し気を落ち着ける。
帰宅して準備して大阪に向かう。10時半くらい。新幹線に乗ったのは11時20分。どうも朝から調子が微妙なのは前日のお酒のせいかな。東京新聞の原稿を推敲してデスクに送るなどしてPC作業は終了。あとは一週間分くらい溜まっているこの日記を書く時間に当てる。途中、ヤフーニュースに配信された弐拾dBの記事がそれだけで50万PVを超えたことを聞いてかなり興奮する。多くの人に読まれるのは嬉しいなあ。あの場所の物語に優しく触れてくれる人が増えればと思う。
14時に新大阪着。現地移動用のトートバッグを忘れたことに気が付いた。困ったな。いったんチェックインして貴重品だけ持ってって動きたいんだけど……むむむ。とりあえずなんばに向かう。いったん喫茶アオツキに行こう。
移転後ははじめて(と言っても移転前も行ったのは一回だけだけど)だけれど店名の通り前回よりも喫茶部分が強調された作りになっていた。純喫茶で古本も売っているみたいなイメージ。薄暗い店内にレコードが鳴っていたり、苦味が少ないバランスの良いお味の珈琲だったり、考え事とかするのに向いている場所だなあと思った。
いったん今回の宿グランドサウナ・カプセル心斎橋に行ってチェックイン。カプセルホテルでありながら半個室みたいになっているのがとてもよい。
着替えなど不要な荷物をロッカーにしまっていよいよスタンダードブックストア心斎橋に。中川さんはいるかなー? と思ったらいきなり遭遇してまずは挨拶。現状について聞くなどして早めの夕飯を食べる。オムライス。ここのオムライスが大好きなんですよワタクシは。で、許可も貰ったのでアーカイヴのために映像を撮る。GoPro買っておけば良かったと後悔しながらも7分ほどの長尺を撮影。記録のつもりで公開する予定はなかったけどスタッフのSさんに見せたら好評だったしSNSに投稿しようかな。どうしようかな。
それにしてもこんなことになるのならもっと前に通常時の店内を撮影させてもらっていれば良かった。やはり思い立ったが吉日でやらなければ思いがけないタイミングでチャンスは去ってしまうのである。
チェック漏れしていたけど店内什器を購入することができるのが分かり興奮しつつ考える。配送はできないみたいだし小さいのにするべきか? いやしかしせっかくだしスタンダードの什器ほど欲しいものなかろうよとかなり悩む。が、結局、欲しいものはほとんど売れてしまっていたこともあり机上台を買うことにした。そのほか割引本や雑貨、今夜のイベントの本などを買う。1万円弱。後悔はない。
店内平面図を書こうと思いついたけど時間もないしでとりあえず棚の本数と写真撮影で済ませた。後で時間を作って書こう。
19時半から『持続する資本主義』新井和宏さんのトークイベント。内容については後で書くとしてとにかく話し方が非常に上手く。コミュニティ通貨ユーモで広げたい世界があって、広めるための手段としてなのだろうけど聴衆の反応を見て話すことを変える、その変え方とかとても参考になった。
内容について。幸福になるためにお金を稼ぐ、理念を達成するために利益を出す、人権を保証するために経済を回す。本来ならそういう順番で個人も会社も国も動いているはずなのに気付けば目的が忘れられ、本来は手段でしかなかったものが目的化してしまう現在の資本主義についてどうにかできないか? というものだった。
面白かったのが、そもそも現在の資本主義のやり方では手段が目的化することは当たり前でそれは幸福や理念や人権は目に見えないけど、お金も利益も経済も数値として目に見える価値だから。比較可能で目に見えるものに引っ張られてしまうことは当然で、優秀な人ほどこの数字を達成する方に向いてしまう。だからこそ、『持続する資本主義』で紹介されている伊那食品工業などの「良い会社」は目に見えない理念を口を酸っぱくして言うし体現するようにしているという。
で、新井さんの面白いところはここからで、現在の資本主義で目に見えないものを達成するようにしていくことが難しいなら、資本主義自体を修正させようというところである。ここで登場するのがブロックチェーンだ。
ブロックチェーン技術によって出来るようになったことは何かというとお金を定義できるようになったということであり、定義できるということは自分なりのものも作れるようになるということで、オリジナルの定義を持つお金を作ることで従来の資本主義とは違う経済圏をつくろういうことである。
お金、というのはつまり皆んながお金と信じているからこそ成り立っているものでそもそも現在流通しているお金=通貨自体が仮想通貨とも言える。
どういうことかというと、通貨そのもの自体に価値があるのではなく、通貨に価値があると一定数以上の人間が信じ、また信じても大丈夫だと保証している権力があるということでもある。ブロックチェーンではこの権力の部分をネットワークが代替するということだ。
で、このブロックチェーンは技術であるが故に勉強さえすれば誰でもが使えるわけでということは、誰もが通貨を作れるということである。もちろん通貨というものは流通しなければ意味がなく、使えないお金は誰も使わない。トートロジーみたいだけど多分プラットフォームとか一つの国とか世界観を作るっていうのはそういうことを考えて、使えない=使えるに変えるための活動なんだと思う。
とまあそんな訳で、新井さんは新しいユーモというお金を作り、そこでは良い会社、善くいられるための経済を作ろうとしているという訳だ。
何を言っているか分からないかもしれないけれどそれはゲームチェンジというかパラダイムチェンジの話をしているから当たり前で、僕だってそうやってもしユーモが広がった世界がどうなるかというとそれは分からない(きっと他のどんなこととも同じように良いことばかりではないだろうし)。
ただ、この新井さんの話を聞いて僕が思ったのは、自分が良いと思えることを良いと思える方法で(今までは良いと思えることを達成するために必ずしも良いとは言い切れないけれどそれ=従来の資本主義しかないために採用していた)実現できるようになってきたかもしれないということである。
僕が好きなインデペンデントな本屋や服屋やコーヒーロースターや酒屋とかがずっと続いていく社会を自分の手で作るための手助けを今までよりもより直接的にできるかもしれないということである。
イベント後、中川さんにそのまま打ち上げに連れていってもらって話を聞いていたら、そんな感じでコミュニティ通貨に大きな可能性を感じたのだった。
で、そのあとバーで中川さんとサシで飲み、いつものようにガッツリ話を聞いたのだけれど、まだ自分には掴みきれないのだった。勘でやっているというけれども勘でできることの凄さといったらもう……。取材者としてまだまだだと思った深夜の大阪であった。
サウナに帰って少し暖まって酔いを覚ましてから寝た。午前4時過ぎ。