広島に本屋を開く男の開業記第6弾です。ついに、開店まであとちょっと。楽しみですねー。
- 【連載】セイマサ、本屋はじめるってよ!(1)
- 【連載】セイマサ、本屋はじめるってよ!(2)
- 【連載】セイマサ、本屋はじめるってよ!(3)
- 【連載】セイマサ、本屋はじめるってよ!(4)
- 【連載】セイマサ、本屋はじめるってよ!(5)
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この連載が始まって一ヶ月半。残すところあと二回。今回は「本屋を始めてみたい」と思っている方の参考になればと思い、よく聞かれる質問をQ&A形式でまとめてみました。
Q. どうやって開業資金を集めたの?
A. 一番聞かれる質問ですが一番平凡な答えかもしれません。商品の仕入れ、物件取得や内装工事などの費用はすべて会社員時代の貯金を利用しています。休日出勤や徹夜もあったりと結構忙しかったのですが、給与面では気前の良い会社でした。正直な話、もし手元に資金がなかったら本屋をやると決心できなかったと思います。
Q. 古本の仕入れはどうするつもり?
A. お客さんからの買取も考えていますが、セドリも継続していきます。出版流通業界から目の敵にされてそうな大手ネット通販Aさんや大手古書チェーン店Bさんには今後お世話になりそうです。
Q. 本以外に売るものは?
A. うつわやカトラリーのほか、文具や食品雑貨を取り扱います。どれも自分がいいなと思うものをセレクトしているので、自分が一番楽しんでいるかもしれません。ですがそういうことが個人商店の最大の魅力だと思います。
Q. ネットショップはやるの?
A. ホームページは現在準備中で、もう少しでお知らせできると思います。ネットショップについては開設日未定ですがリトルプレスやうつわを中心にやりたいと思っています。
Q. どんなイベントをするの?
A. 店内のギャラリースペースを使っていろんな企画展をやっていきたいと思っています。B&Bのようなトークイベントもやりたいです。
Q. 誰かスタッフを雇ったりしないの?
A. 意外によく聞かれます。金銭的に難しいんです。将来バイト募集できるように頑張ります!
Q. 本屋って経営的に厳しいと思うけどやっていけそう?
A. こればかりは分かりません。確かに本の利益率は低く、どんどん売れるものでもありません。それをカバーするという意味でも、イベントを企画したり、うつわのお店としても力を入れていきます。ただ「地元に文化的な場所をつくりたい」という想いを実現するためには、本屋であることは欠かせません。「本屋」というメディアを通して、来てくれた人の日常にちょっとした刺激を与えることができればと思います。
Q. 今までやっておいてよかったことは?
A. 「本屋はじめるつもりです」と口に出すこと。これに尽きます。それでも当初は周りに話すこともできませんでした。「何言ってるの?」と笑われないか不安だったんです。実際のところは「いいじゃん!頑張って」と友人、知人、初対面の人、家族や親戚もふくめて誰もが応援してくれました。なかには「他人事だし」と思った人もいたかもしれません。それでも否定されないというだけでパワーをもらいました。
以上いかがでしたでしょうか?
次の最終回は店名の発表とおそらく仕上がっている店内の様子を紹介できればと思います。(つづく)