グンマーは秘境じゃない(7) 自分を広げる場所「LUOMUの森 百年文庫」

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グンマスター氏と群馬の素敵本屋をめぐる連載「グンマーは秘境じゃない」。ZINEPHONYで締め括った前回から数ヶ月。行き損ねた場所を訪ねることにした。1店目(連載としては7回目)は「LUOMUの森 百年文庫」だ(2016.5.14の記録)。

待ち合わせたのは軽井沢駅。長野じゃないの? と思うかもしれないが違うのである。軽井沢の一部は群馬なのである。学生時代、地理の授業が苦手だったことを思い出した。ふむ。暗くなっても仕方ない。グンマスター氏の車に乗り込んで早速、麦小舎に向かおう。

着いた……あれ? まだ、開いていない……!? なんてこったぁっ!!!

麦小舎のオープン時間は12時。時計を見るとまだ11時……確認しなかった自分がわるいのだが車酔いで満身創痍だったので思わず倒れ込んでしまった。

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陽の光が気持ちよくて近くにごろりと横を向けばタンポポが咲いていたりして、「いいなぁ〜もうここで寝ちゃいたいなあ」なんてやっているとグンマスター氏が近くに本のスペースがあるという(オープンしてる!)なんてことだ。ぼくがぶっ倒れてる間にそんなことまで調べてくれるなんて、そんなわけで辿り着いたのが、ルオムの森の中にある「百年文庫」である。

まとめ

時間のない方のためにまとめです。
  • 品揃え:山の本、アート系
  • 雰囲気:喧騒から離れてゆっくり過ごせる場所。
  • 立地:車で行くべき
群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1984-43
営業時間: 10:00~17:00 休・水曜日(季節により変動します)
(食事 10:00-15:00) (CAFE 15:00-16:30) (STORE 10:00-17:30)
TEL:0279-84-1733
URL:http://luomu-mori.com/
Twitter:https://twitter.com/luomustyle
Facebook:https://www.facebook.com/luomu.mori/
Instagram:https://www.instagram.com/luomu1920/

ルオムの森

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さて、ルオムの森ってなんぞや? という方が大半だというので簡単に説明しよう。公式サイトによると

ルオムの森は、天明3年(1783年)の浅間山の大噴火によって引き起こされた大火砕流から生き延びた『おしぎっぱの森』の一角を占めます。私たちは浅間山麓に残された貴重な森を「ルオムの森」と名付けました。

LUOMU(ルオム)は、フィンランド語で「自然に従う生き方」という意味です。 フィンランドの人々は、家族や友人と大切なことを語り合う時、森に入るといいます。

とのこと。ふむふむ。自然に従う生き方ですか。どんなものか気になってさらに調べると、ルオムの森の中に洋館があるらしい。その名も「百年の洋館」。

ルオムの森にある洋館は大正九年、田中銀之助(三代目 天下の糸平)の別荘として、当地に建てられたものです。…略…又、田中銀之助は三井、住友等の財閥と並ぶ大正時代の実業家ですが、自らを三代目「天下の糸平」と称し、慶応大学(日本)に初めてラグビーを伝えた人物としてその名を知られます。

なるほど。大正時代当時の実業家が建てた洋館であると。大正9年を西暦に直すと1920年。もう少しで築百年だから百年の洋館なのだ。趣きがあって素晴らしい建物である。1階がカフェと雑貨を扱っており、2階に上がると今回の目的地・百年文庫だ。

百年文庫

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2階に上がってすぐに百年文庫、というわけではないのがおもしろい。おそらく踊り場だろう充分な余裕がある空間がまず出迎えてくれる。奥の通路を右に進むとお待ちかねの百年文庫である。

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百年文庫は図書室である。書斎としてなのか客室としてなのか当時どのように使われていたかは分からないが、とにかく落ち着く部屋でゆったりした時間を過ごせるようになっている。

立地的なものだろう。蔵書は山関連のものが多いがアート系の本も結構多い。高崎美術館の元館長さんからいただいてものだったり、現オーナーの趣味が反映されたものであるという。

自分を広げる場所

といったようにルオムの森を見て回ったのであるが実はこの間、ずっと気持ち悪いままである。恐るべし車酔い……しかし、それでもルオムの森にいると気分が良くなった。当然だ。これだけ気持ちの良い緑に囲まれて、歴史ある建物と、そして本に囲まれて過ごせたのだから。

ルオムの森にはアトラクションをする方が多いと思う。体を使って世界を広げるような楽しい体験。だが、それだけではない、百年文庫で頭を使って自分の中の世界を広げることが出来る場所なのだ。

自分を広げる場所。ルオムの森。百年文庫。夏休みにこそ行って欲しい遊び場である。

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