本屋の本音ナイトに行ってきたよ!

20160306本屋の本音ナイト01
「本屋の本音」を聞けるイベントが行われるという。しかもスノウショベリングで! 見つけた次の瞬間には既に参加メールを送っておりました。

そんなわけで本日、3/6(日)に行われた「本屋の本音ナイト」に参加したので、そのレビューを書きたいと思います。

まず、基本情報から。何やらこのイベントは国際文芸フェスティバルという大きなものの一環として行われるらしいですね。会場のスノウショべリングについては後ほど本屋探訪記のリンクを貼ります。

で、このイベント。以前2/10にぼくが開催した「小さな本屋のつくり方」と趣旨がかなり似てるなーと思ったらまさにその通りでして。スノウショベリングの中村さんがお客様からよく本屋をやりたいやってみたいと聞かれ、ニーズがあることを感じたことが発端だったようなのです。
陰ながらBSLで応援させていただいているお店が同じことを考えていたというのはとても光栄です。その上、お客様から直接ニーズを感じていたというところに我が意を得たと考えております。しかも、当日は50名オーバーの大盛況。やはり、「小さな本屋をやりたい」と考えている人は多いのです。

さて、そんなわけで本イベントのレビューを書いていきます(聞き書きですので、不明瞭だったり間違いであることがありますが、ご了承ください)。

多角的な話ができるだろうということで、それぞれスタイルが違うお店の店主を招いたという中村さん。

SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(以下、SPBS)は、新刊(若干の古本)×雑貨×ギャラリー×編集・出版。店主は鈴木さん。
SUNNY BOY BOOKSは、古本×ギャラリー×出版。街の古本屋って感じです。店主は高橋さん。
BOOK TRUCKと三田商店は、古本×移動式本屋。店主は三田さん。
ヘイデン・ブックス(正しくは音と言葉 ” ヘイデンブックス ”)は古本×新刊×雑貨×カフェ×ギャラリー(+撮影貸しも)。店主は林下さん。

ということで、それぞれやられていることが違うんですね。
イベントは、お店の「現在」「過去」「未来」、質疑応答、ブック・オークションというように進みました。

印象的だった言葉たち

ここで、残念なお知らせですが、イベント中のメモが書いている途中で消失してしまったので、かなり内容が不正確になってしまいます。なので、印象的だった言葉を個人的なメモ書きとして残すことにします(各店の店主ごとにその方の発言かその店についての内容で分類)。

SPBS鈴木さん

  • SPBSは「本のある暮らしを提案するセレクトショップ」。
  • SPBSがいまやっているのは「入り口の書店」(常に変わり続けるので、ずっとではない)。
  • SPBS鈴木さんは幅さん江口さん内沼さんの時代に雑誌を読んで本の世界に憧れた。いろいろあってSPBSにインターンとして入り、三田さんと代わるような感じで店長に。
  • SPBS鈴木さんの理想はサンフランシスコの本屋・シティライツ・ブックストア。それと、あるギャラリー(名前が聞き取れませんでした)。自然発生的に文化が生まれる有機的な場所だから。自然に文化が生まれ、風化し、また新しい物が生まれるような場所にSPBSもしたい。
  • 書店員には経営の感覚がもっと必要。書店員のためのビジネス講座本があれば欲しい。

SUNNY BOY BOOKS高橋さん

  • SUNNY BOY BOOKSのセレクトにテーマやコンセプトは特に無いが、「自分が面白いと思うものと他の人が面白いと思うものの中間地点」を意識している。

ヘイデン・ブックス林下さん

  • ヘイデン・ブックスは「本屋の顔をして中ではいろんなことが起こっている場」にしたい。
  • ヘイデン・ブックスの本のセレクト・テーマは「人の生き方が伝わる本」。新刊については知り合いの関係性の本だけ置き、丁寧に販売していく。
  • ヘイデン・ブックスの正式名称は「音と言葉 ヘイデンブックス」。ヘイデン=音楽。チャーリー・ヘイデンというジャズベーシストの音楽に似合ったら良いなという気持ち。ブックス=言葉。音楽と言葉を主軸にした店作りをしたい。
  • 林下さんはもとスイッチ・パブリッシングの編集者で、同社の経営するRainy Day Bookstore & Cafeで7年間店長をしていた。最後の2年間は独立採算制だった。
  • 個人でやるようなお店は、アーティストのような強烈な個性を持たないと活きていけなくなるのではないか。
  • 上質な暮らしはもう良い。70年代80年代にあったようなサブカルチャーを復権できないか。

BOOK TRUCKと三田商店の三田さん

  • 三田商店はBOOK TRUCKの港(発言者はスノウショべリング中村さん)。
  • BOOK TRUCKと三田商店にコンセプトはないけど、本屋をやろうと思った大元の考え方がある。それは「本とその本を求めている人が繋がっていない」という気持ち。ここの動線の交通整理をしたい。
  • 三田さんはBOOK TRUCKなど現在の活動を会社化しようと思っている。ひとりでは手数が足りなすぎるので。アーティストのような感じにならなくても生きていけるような道を作りたい。
  • 「本屋になりたい」と言って生きていくだけならできるだろうけども、それだけじゃなくて子どもが出来て家族を養えるような夢を持てるような職業にしていきたい。
  • 三田さんの経歴は、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI⇒インテリアショップCIBONE⇒SPBS⇒ソニー電子書籍⇒BOOK TRUCK⇒BOOK APART⇒三田商店(ソニー電子書籍以降は独立後なので重なり有り)

スノウショべリング中村さん

  • スノウショべリング中村さんの理想の本屋は「シェイクスピア・アンド・カンパニー書店」。キャッチコピーがいくらでもつくれる。アイデアにあふれた場所だから。
  • 小さな独立系本屋で横のつながりをもっと作って活用することは出来ないだろうか。
いかがでしたでしょうか?

スノウショべリング中村さんが当初考えていたとおり、各店の特色がよく出たお話になっていたと思います。SPBS鈴木さんは何人かスタッフがいる新刊書店の店長として。SUNNY BOY BOOKS高橋さんは街の古本屋の経営者として。BOOK TRUCKと三田商店の三田さんは本屋を軸にもっとも幅広く活動している方として。ヘイデン・ブックス林下さんは本を媒介にした場としての本屋の店主として。

それぞれがそれぞれの立場からお話されることで、「本屋」というものがそのひと言には収まりきらないような多様性を持っているものであることが分かるイベントになりました。
(「小さな本屋のつくり方」のレビューを見ると、より参考になると思います。)
もちろんここに書ききれていないこともたくさんありますし、アットホームな雰囲気の中でのお話だったので、とても心地よい時間でした。
(SUNNY BOY BOOKS高橋さんのことばが少ないのでは、ちょうどその部分だけメモが飛んでしまったからです。悲しすぎる。。。)

それにしても、以下の2点については企画したいなあ。どうにか実践できないものでしょうか。
  • 書店員には経営の感覚がもっと必要。書店員のためのビジネス講座本があれば欲しい。
  • 小さな独立系本屋で横のつながりをもっと作って活用することは出来ないだろうか。
そんなこんなでBOOKSHOP LOVERの展開を考える上でも非常に示唆深いイベントでありました。

最後のブックオークションでは、手に入れられていなかったSUNNY BOY BOOKSの1周年と2周年の記念冊子をゲット。嬉しい限りであります!

20160306本屋の本音ナイト02
登壇者の皆様方、そして、司会のスノウショべリング中村さんに於かれましては、素敵なイベントを本当にありがとうございました!