中央線沿線には魔が潜みます。大槻ケンジ、くるり、リリー・フランキー。中央線沿線には面白さの沼がある。それがどんな発端からそうなったか知らないけれどぼくのような小さいが個性的な店が好きな人からすると抜けられない面白さがあるのです。中野、高円寺、阿佐ヶ谷。荻窪、吉祥寺、そして西荻窪。
そう西荻窪には本屋が多くあります。ここの他にも中央線沿線には本屋が多い街がたくさんありますが西荻窪は尖がった店の多さで言ったら間違いなくNO.1なのです。そんなわけで西荻窪にどんな本屋・古本屋があるのかまとめてみました。本記事を読んでぜひとも西荻窪に遊びに行って頂ければと思います。
(閉店した本屋・新しく開店した本屋など報告がありましたので、2017年10月8日時点の最新版MAPをつくりました!)
西荻窪駅 北口方面
西荻窪は大きく分けて北口と南口に分けられます。とはいえ駅を挟んでいるだけであまり意識することは少ないです。強いて言うならば北口のほうが落ち着いた街並みだというくらいでしょうか。どちらも小さなお店が多いのでぼくにとってのメシウマ感が半端ないことに違いはないのです。そんな北口には転々としながらもよい本屋がたくさんあります。
今野書店
住所 〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-1-8
TEL 03-3395-4191
FAX 03-3395-4159
営業時間 平日・土 10:00~24:00 日・祝 10:00~22:00
URL:http://www.konnoshoten.com/
西荻窪駅北口を出て左手に曲がるとすぐございます。「街の本屋」というイメージの外観ですが侮るなかれ。しっかりした品揃えです。店舗入ってすぐのスペースに人文コーナーも設けるあたり素晴らしく。また、ほかの本についても網羅的に揃えており地下にはコミック専門フロアまで。こんな本屋が駅前にあるだなんて。西荻窪住民は良いですなあ。
忘日舎
住所 東京都杉並区西荻北3-4-2
営業日:水・木・日 13:00-20:00 金・土 13:00-21:00 月・火定休 *祝日は営業(臨時休業の場合あり)
MAIL:vojitsusha@gmail.com
URL:www.vojitsusha.com
Twitter:https://twitter.com/vojitsusha
今野書店から2つ目の大きな曲がり角を左に曲がって真っ直ぐ。始めの交差点を右手に行くとすぐ見えるのが「忘日舎」です。2015年9月にオープン。文学・人文に強いこのお店は上品でありながら入りやすい雰囲気が素晴らしいです。ここだからこそ出会える本がきっとあるはず。そんなことを思える本屋ですね。
古書音羽館
いったん今野書店のある通りに戻ります。しばらく左手を見ながら左を見ていると路地の奥のほうに「古書」の文字が見えました。そうです。そこがかの有名な「古書音羽館」です。品揃えと良心的な値付けで有名な同店は確かに評判の通り素晴らしいです。文学、漫画、アート・デザイン、人文などなどに新刊の扱いも若干ながらあり絶妙な照明と空間づくりのためか隠れ家的な雰囲気も漂わせておりたまりません。
旅の本屋のまど
営業時間:12時 ~ 22時
定休日:水曜日
住所 〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
TEL&FAX 03-5310-2627
mail info@nomad-books.co.jp
URL http://www.nomad-books.co.jp/
またまた今野書店ロードに戻り、さらに進みます。北東です。すると今度は道沿いに可愛らしいフォントで書かれた「旅の本屋のまど」の文字が。旅の本専門店とはここのことでございます。いわゆる旅行書だけではなく幅広い観点から店主が「旅」を感じた本を置いているこの本屋。一時間ほど本棚を見て回るだけで旅した気分になれるかも!? というのは言い過ぎかw
古書 花鳥風月
TEL&FAX 03-3390-1356
定休日:第二木曜定休
営業時間:平日:AM12:00~PM23:00
日・祝:AM12:00~PM20:00
さらに北東に進みますと右手に素敵な名前の古本屋が。「古書 花鳥風月」。こちらはいわゆる普通の古本屋です。一般書が多めの店内は広いこともあってそれなりの品揃え。気軽に寄れる古本屋ですな。
TIMELESS(タイムレス)
住所:東京都杉並区西荻北3-21-5
電話:03-3395-8687
営業時間:13:00-22:00
定休日:火曜日、毎月第2第4月曜日
twitter:@TIMELESSwestogi
いったん駅の北口まで戻りまして目の前にあるカラオケ館脇の道を進みます。このような路地にこそ西荻窪の真骨頂があると個人的には考えておりますがしばらく歩くとオシャレな感じの古本屋が見えてきます。「TIMELESS(タイムレス)」です。
『ガロ』や絵本、アート、写真、文学といった品揃え。印象は「ライトなサブカル」といったところでしょうか。それでいて上品な雰囲気なのが素晴らしいのです。
URESICA(ウレシカ)
住所:〒167-0042 東京都杉並区西荻北2-27-9
TEL:03-5382-0599
営業時間:12:00~20:00
※時短営業日 19:00 close
※イベントによって変更あり
定休日:火(水・不定休) ※展示替えの水曜は休み
※臨時休業あり
URL:http://www.uresica.com/index.html
Twitter:https://twitter.com/uresica
Facebook:https://www.facebook.com/uresica
西荻窪駅北口を出て、左に行くと今野書店ですが、右手にある道を真っ直ぐ北上すると右手にウレシカが見えます。2階と1階奥のギャラリーをメインに、1階の他のスペースでは新刊と雑貨を販売しています。オリジナル雑貨含め、可愛らしいものばかりです。
古書 西荻モンガ堂
住所:〒167-0034 東京都杉並区桃井4-5-3 ライオンズマンション西荻102
電話:03-6454-7684
定休日:水曜日
営業時間:12:00~21:00頃
URL:http://d.hatena.ne.jp/mongabook/
Twitter:https://twitter.com/monga_book
ウレシカを右手に見ながらさらにまっすぐ北上すると、青梅街道にぶつかります。ここを左折(西)に進むと右手に印象的なチドリのロゴマークが見えてきます。古書 西荻モンガ堂です。文学の本を中心に、アートやカルチャー系の本も揃えています。溢れ出る街の古本屋感が良いお店です。
比良木屋(2017年3月31日に閉店)
所在地:東京都杉並区西荻北2-5-1都ビルヂング106
TEL: 03-5311-5710
mail: koshohirakiya@gmail.com
営業時間:14時 ~ 21時 (火曜定休)
2017年3月31日に閉店。メインストリートを南下して駅前まで戻ります。線路沿いを東に向かってしばらく歩くと左手にこう「昔ながらの古書店」といった雰囲気のお店です。時代を超越したような佇まい。店舗内は雑然とした書庫のような感じです。店頭に並んでいた『錆びた言葉』という本の装幀があまりにも素晴らしいので購入してしまいました。ほとんどが見たことのない本ばかりでもしかしたらお宝が見つかるかもしれません。
西荻窪駅南口方面
北口と比べると南口の本屋は数が少ないのですが個性的な本屋がしっかりとありこれがまたどれも素敵なのです。
にわとり文庫
営業時間:12:00ごろ〜22:00ごろ
定休日:火曜日
住所:東京都杉並区西荻南3−17−5
tel/fax 03−3247−3054
URL:http://niwatoribunko.ocnk.net/
比良木屋を左手に見ながらまっすぐ進み交差点で右折。線路を超えてまた交差点で左折。南口側の線路沿いを西、つまり駅のほうに進みます。しばらく進むと小さい古本屋。油断していると見逃しそうなお店があります。「にわとり文庫」です。
品揃えはというとコミックや日本・海外小説、猫とこけし、洋酒天国の豆本、本屋本も見たことないのがあり、なかなかに渋い品ぞろえです。
待農堂
住所:東京杉並区西荻窪南3-16-1
営業時間:10時~19時
休業日:日曜(11月と12月以外は、祝日と第1・3・5月曜日も休業)
URL:https://taishindo-books.jimdo.com/
線路沿いから離れて路地を南下します。すると次の通りに出たところに「待農堂」はあります。これが珍しいキリスト教書専門店です。結構広い店内に新刊・古本を取り混ぜてすべてキリスト教関連書ばかり。こんなにあるなんて。びっくりです。
ナワ・プラサード書店
住所:167-0053東京都杉並区西荻南3-15-3
営業時間:12:00~20:30
定休日:なし
TEL 03-3332-1187
URL:http://www.nabra.co.jp/hobbit/nawaprasad/
待農堂の道を右折(西に行く)すると右手に見える洞窟みたいな入り口のお店がナワ・プラサード書店。
ある種の中央線文化を代表したようなお店。リベラルとかオーガニックとかヒッピーとか、そういった言葉に惹かれる方は好きかもしれません。
ねこの手書店
通りを西に行くと左手にデイリーマート。この脇道を曲がります。まっすぐ行くと新古書店らしい風貌の「ねこの手書店」です。名前がユニークですね。新古書店ではあるのですが意外と品揃えが良いので寄ってみたくなってしまいます。
信愛書店 en=gawa
住所:東京都杉並区西荻南2-24-15
TEL:03-3333-4961 / FAX: 03-3333-4961
営業時間:11:00~24:30、日曜祝祭日12:00~24:30
定休日:
公式サイト:http://kouenjishorin.jugem.jp/
ねこの手書店を出たら左にまっすぐ南下。すると次の通りに出ます。出たところで右折。北東に向かって歩くとかの有名書店「信愛書店」に出会うことができ……たのは2014年12月まででした。いまは同じ方が経営するコミュニティスペース信愛書店 en=gawaになっています。本の取扱ももちろんありますが、雑貨や古本も扱い、イベントも開けるようなスペースになったということですね。もちろん本のセレクトは言うまでもなく素晴らしいのであります。
盛林堂書房
住所:〒167-0053 東京都杉並区西荻南2-23-12
TEL:03-3333-6582
FAX:03-6765-6581
※営業時間(10:30~18:30)外の電話の対応は出来ません。
MAIL:seirindou_syobou-1949●yahoo.co.jp
(●を半角@にして下さい。)
定休日:月曜日
営業時間:10:30~18:30
URL:http://d.hatena.ne.jp/seirindou_syobou/
西荻窪にはあの古書店「盛林堂書房」があります。信愛書店を左手に見ながらまっすぐ北西に進みます。一本目の曲がり角を左に曲がり、しばらく行くと右手に見えます。見た目こそ普通の古本屋ですがその品揃えたるや……本好きには堪らない店であることは間違いないです。
古本バル 月よみ堂
住所:東京都杉並区西荻南2丁目6−4
TEL:03-6454-2037
営業時間14:00-0:00(不定休)
Facebook:https://www.facebook.com/tsukiyomidou
盛林堂書房を通りすぎて、右手に道を折れます。すぐに左折。一本西の道に行くわけですね。そして、この道を延々と真っ直ぐ歩くと見えてきます。西荻窪本屋巡りの最後はここで呑んだくれましょう。「古本バル 月よみ堂」です。2014年9月にオープンしたこちらのお店。バーでありながら、しっかり古本の品揃えもあり、お酒も美味しいという素晴らしいお店であります。
松庵文庫
住所:〒167-0054 東京都杉並区松庵 3-12-22
TEL:03-5941-3662
営業時間:11:30〜18:00
定休日:月曜火曜
info@shouanbunko.com
URL:http://shouanbunko.com/
Twitter:https://twitter.com/shouanbunko
Facebook:https://www.facebook.com/shouanbunko/
西荻窪駅南西方向にある住宅街の中に佇んでいる古民家ブックカフェ。月よみ堂からだと都道7号線を北西に進んで、大きい駐車場を持ったデイリーヤマザキが角にあるところを右折。しばらく真っ直ぐ行ってひとつ目の曲がり角を左折するとすぐ左手に見える。ここは本や雑貨のセンスもさるところながら、やはり空間の保つ力が素晴らしい。窓際の席で本を読みながら珈琲を飲めたら言うことないだろう。
青と夜ノ空
住所:〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町5-6-25
Tel:070-1403-6145
営業時間:12:00〜20:00
定休日:水曜日
Mail : info@aotoyorunosora.com
Tel 070-1403-6145
URL:http://www.aotoyorunosora.com/
Twitter:https://twitter.com/aotoyorunosora?lang=ja
Facebook:https://www.facebook.com/aotoyorunosora/
ちょうど西荻窪と吉祥所の間にあるライフスタイル・ブックショップ。都道7号線をきつ常時方面にまっすぐ進めば右手に見える。新刊・古本を分けずに置く。扱う冊数こそ少ないがお持ち帰りしたくなるようなお土産本が陳列・販売されている。
西荻窪にいらっしゃい
以前、このまとめを作ったのが2014年9月。それから、3店が閉店し2店がオープン1店がリニューアル(ナワプラサードは以前の漏れ。古本バル月よみ堂は入れ違い)されたわけですね。新刊書店の颯爽堂の閉店と信愛書店のリニューアルは大きなトピックでした。とはいえ、まだまだ西荻窪が本屋めぐりに絶好の場所であることに代わりはありません