3/23(木)、以前取材をしたクルミドコーヒーの新店(2号店ではない)・胡桃堂喫茶店のオープン前々夜祭に誘われて参加した。
- 胡桃堂喫茶店
- クルミドコーヒーファンド(店について詳しくはこちらのリンクを参照のこと)
そこには普段、関わっている場所とはまったく違った世界の人たちが集まっていた。オーナーの影山知明さんの挨拶から始まり、ゆるゆるも始まる宴。自己紹介の場があったので集まった人たちの素性は何となくわかった。目の前には久方ぶりにお会いした八木書店の方々。長くお話するのは初めてだったが楽しく話せた。
美味しい食事に隅々までコダワリが行き届いた空間で最高の体験ができた。おまけにオペラの独唱まで。こんな素敵な会にお誘いいだけて嬉しい限りだった。
ところで、考えたことがある。そんなポジティブでこの上ない体験だったからこそ自分の頭に去来したことがある。
会の途中、自己紹介や影山オーナー、プロデューサーなど関係者からの挨拶の時間があった。席を立ってみんなの前で話す(自分も話した)。それを聴いて思ったのは皆が皆、堂々としていたことだ。自分のしていること、影山オーナーとの縁、お店の感想や期待を話していく。自分の言葉で。
影山オーナーが店のことについて話していたときハッとした。ぼくは自分がやってきたことこれからしたいことをこんなに人に届く言葉で話せているだろうか。伝えることをサボっていないだろうか。そして、伝えるために自分が何をしたいのかを明確にし続けているだろうか。
独立して半年間は独立生活をエンジョイしつつも生活に慣れるので精一杯だった。一年経ってもまだまだ仕事に追われていた気がする。年末からは原稿に追われた。今はようやく余裕ができて、待たせてしまっていることに対応しているところだ。
おかしい。自分がしたかったのはこんな状況だったか。もっともっと自分のしたいことを加速するはずじゃなかったのか。
そう思い出したのはちょうど年始の頃。まずは生活を見直した。ノートを活用して自分の時間の把握を厳密にした。これは効いている。
だが、まだだ。まだ自分のやりたいことの精度が甘い。解像度が粗い。こんなことでは進まない。自分も他の人も動かせない。
ここで話を戻す。影山さんの話は伝えたいことが明確だった。それを確実に届くように例え話をしたり、話の順番を考えたり。その伝え方に至るまでの考え方を。伝える内容を明確にするまでの逡巡を。いまのぼくは知りたい。
決めなければ動けない。でも、決めるためには考えて、話して、反応を見て、自分がどう思うのかを試し続けないといけない。いまのぼくにはそれが足りないように思う。
そこにこそ動き切れない自分を変えるものがあると思っている。
と、まあ自分語りはその辺にしておくとして、明日3/27(月)から正式オープンとなる胡桃堂喫茶店。これからが楽しみです!!