ニーハオ!
2015年10月。台北の本屋事情がアツいと聞いて、居てもたってもいられなくなったので行っちゃいました!
- 遅刻して本屋行って本屋行って夜市で締める 〜台北ブックショップツアー 1日目〜
- 本屋と本屋と本屋と、あと寺と居酒屋と 〜台北ブックショップツアー 2日目〜
- 名残惜しいが最終日、また来ます! 〜台北ブックショップツアー 3日目〜
ということで、シリーズ連載「そうだ、台北の本屋に行こう」第七弾です。
7店目は「好様文房 VVG chapter(以下、VVG chapter)」。
まとめ
時間のない方のためにまとめです。
- 品揃え:レンタル不可の図書室。アート・ビジュアル系。
- 雰囲気:NHK連続テレビ小説に出てくる大正くらいの日本の家みたい。
- 立地:VVG thinkingから徒歩5分くらい
電話:02-2341-9662
営業時間:火〜日 10:00-18:00(月曜休日)
URL:http://www.vvgchapter.com.tw/#chapter1
読書家の隠れ家
「好様思維 VVG thinking」を先日紹介したが、そこと同じ「好様 VVG」が運営するのがここVVG chapterである(VVGについては女性オーナーのGraceさんにお話を伺えたので別記事で詳しく書く)。
実は、このVVG chapterは訪問時の2015年10月24日時点ではオープンしていなかった(オープンは11月1日)。ある方のご協力によってオープン前の状況を見ることができた。感謝。
VVG chapterは日本統治時代の役人が住んでいたという建物を利用している。造りが日本家屋なので懐かしい気持ちになれた。とはいえ畳というより日本風の洋館といった感じだが。
グッドデザイン賞を撮ったイメージ動画があるので貼り付けておく(どちらも中国語なので雰囲気のみ感じていただければ)。
ここでおもしろいのはそのシステムだ。予約制なのである。
一日を4つに分けてそれぞれの時間をPCから予約する。予約した時間内は建物の中で読書し放題というわけだ。しかも、簡単なものだがケーキやコーヒーはサービスとのこと。なんと太っ腹ではないか。
というのも、VVGの提唱する良い生活を広めるためだという。
VVG chapterが提案するのは「本を静かに読む生活」。
田園城市オーナーのVincentさんへの取材記事でも「若者は本を読むお金も時間もない」という内容が出てきたが、その現状に対するアンチテーゼだというわけだ。だから、VVG chapterは原則無料の読書空間としており、ルールを守れば誰でも入れるようになっている。
(1コマに入れるのは10人まで。18歳以上。おしゃべりはダメ。)
日本でも西国図書室や国立本店など住み開きの形で一般人が似たようなことを行っている例はあるが、それを企業がボランティアで行っているというのがVVG chapterだということだろう。
観光で疲れたころを見計らって予約しておくのはどうだろう。静かな読書空間で癒やされること請け合いだ(誰かと来ておしゃべりはしないように)。