島根県のブックイベント「BOOK在月」の連載です。
前回では1回目の顛末を書いていただきました。。成功のようす。やー良かったですね。
今回は2回目の顛末であります。1回めに続き、無事成功なるのか!?
ではでは、どうぞ〜。
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2回目に向けたミーティングがスタート
2014年初頭、まだ冬から春になった、というには少し早い頃。第2回BOOK在月開催に向けた、2年目のミーティングが始まりました。
まず、元々なんとなくスタッフ間で共通認識として持っていた、第2回目開催を、本当にやる。ということの再確認。これにより、第2回BOOK在月開催が正式に決定、スタートしました。
と共に、第1回の来場者や出店者によるアンケート、そしてスタッフの感想を元にした、反省会を行いました。
イベント全体としては、さほど大きな問題はなかったものの、雨天の場合のリスクヘッジや、逆に天候が良すぎたことによるリスクも考慮。
イベントの会計状況も振り返り、イベントの日程や場所、実施する内容についても見直しました。その結果、とりあえず2回目に関して、様々な点でマイナーチェンジを行うことが徐々に決まっていきました。
まず、会場を最初から天候に関係なく行える、カラコロ工房地下スペースをメインに据えて、天候の変化によるリスクをなるべく小さくすること。
それにより、会場のスペースの都合などから、第1回目には行った、子ども向けのコンテンツ(巨大すごろくや絵本スペース)を今回は取りやめ。また、出店をお願いする新刊書店さんも、第1回目よりも増やし、一箱古本市と並んで、より本格的な地元の新刊書店の販売を行うことに。
松江市内の居酒屋で働く友人のツテを頼って、お昼のイベントではあるものの、会場で日本酒が飲めるお店も追加。車で来場する人が多いことを見込んで、あらかじめお酒の販売を告知。
2回目BOOK在月の目玉はこれだ!
そして、2年目の新しい主力コンテンツとして、リトルプレスコンテストも開催しました。
BOOK在月事務局の独断と偏見でセレクトした、リトルプレスの展示販売。対象エリアは、中国地方5県に絞りました。コンテストといっても順位をつけるものではなく、来場者の方に手にとって見ていただく機会を作ろうというもの。
そして、仕入れ部数はそう多くないものの、ほとんどの商品について購入も出来るシステムにしました。中国地方で発行された、有料の少部数出版物、というルールを設け、フリーペーパーなどの類は、面白いものも多かったですが今回は除外。隣県まで行かないと手に入らないリトルプレスを、松江で一堂に閲覧し買える。そんな機会があればいいよねという思いから始まった企画でした。
自前のリトルプレス「BOOK在月book」も2号目を刊行することが決まり、事務局内の編集担当メンバーは、原稿の取りまとめや編集に忙しそうでした。
ポストイベント(メインイベント終了後のイベント)は今年は設けず、プレイベントとして、隠岐の島の海士町在住のデザイナー、新谷雅弘さんと、南陀楼さんによる対談形式のトークイベントを開催することに。
2回目でも準備は大変
2年目なので、必要な準備もある程度把握できてきた事務局メンバーでしたが、やはり専属スタッフがいるわけではないので、事前の準備はそれなりに大変でした。特に会場設営などは前日と当日に集中して行う必要があったり、自前のリトルプレスの完成は、本当にイベントギリギリに間に合うペースでした。
そして、前日開催のプレイベントも無事終わり、2014年10月25日、第2回BOOK在月開催。
第2回目に当たって、個人的に一番不安だったこと。それは、集客面でした。つまり、たくさんの方に来て頂けるか、ということ。
告知が不足しているということでは決してなく、紙媒体にウェブ媒体、ローカルテレビへの露出など、初年度以上に告知には力を入れました。
しかし、初年度と違うのは、当日会場周辺で他に大きなイベントの開催がなく、ほぼ単独開催の状態で、つまり自力でお客さんを呼ばなければいけないということ。当日になるまで、けっこう不安を抱えながら準備に当たっていました。
2回目も成功!
しかし、イベント当日の朝、10時の開場に合わせて、朝早くからお昼頃まで、地上も地下もほとんど切れ目のない来場者の波。予想以上の人の流れに、チラシ配布担当者が非常に忙しそうでした。お昼以降は人の流れも少し落ち着きましたが、それでも一定のペースで様々なコーナーを覗いてくださる人がいらっしゃいました。
お昼を過ぎても人の流れが一定数あることに、まだイベントの途中ではありましたが、BOOK在月というイベントの認知度も上がってきたのかしら、という手応えを感じていました。
一箱古本市や新刊本の販売を行う地下へも人が流れていき、ビブリオバトルやリトルプレスコンテストも、なかなかの人の入り。松江では入手困難なリトルプレスを、すかさず購入していかれる方もチラホラ。
事務局メンバーはイベント中は去年と変わらず忙しくしていたものの、それでも1回目に比べれば時間的/人員的な余裕を持ってこなせました。
やっぱりおたのしみのイベント後
イベントは盛況のうちに終了。天候が良かったのも味方してくれました。南陀楼さんにイベントの講評を頂き、一箱古本市の表彰式を行い、撤収が完了した後は近くのカフェの2階を貸し切って打ち上げ。
今回も私はソフトドリンクでした。しかしビール並みに美味しく飲めました。振り返ってみれば、開催二回目にして、他のイベントから流れてくるお客さんに頼らずに単独開催でこれだけ集客もでき、イベントの枠も拡大した充実したイベントに成長できたという、達成感や充実感に満ちていましたからです。
翌日の朝、イベントの出店者にお礼のメールを送り、ひとまず担当業務は終了。
アンケートの分析など、もろもろのタスクは残しつつも、無事に2回目を終えてホッとしていました。
そして、3回目がはじまる
そんなこんなで、第2回BOOK在月を無事に乗り越え、次回(最終回)は、第3回BOOK在月開催に向けてのお話をして、この連載を終えようと思います。
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2回めも無事成功とのことで良かったですねー。いただいた原稿を読み進めていくのが怖かったのですが、ほっと胸をなでおろしました。
次回は最終回。第3回目の開催に向けて書いてくださります。