書店探訪記第18弾は、東京・不忍ブックストリートの新刊書店「往来堂書店」(2011.6の記録)。
まとめ
まず、時間の無い方のために手短にまとめたものを書いておく。
- 品揃え:定番本と話題本は外さず置かれ、かつ新たな発見ができる品揃え。三月書房よりももう少しポップで入り易いが、新たな発見があるという点では三月書房に近い。ここもワンダーランドだ。
- 雰囲気:いわゆる町の本屋さん。特に変わったところはない。
- 値段:新刊の値段。
- 立地:千駄木駅から徒歩5分。ほとんど近所の人が買いに来るのだろう。
TEL / FAX 03-5685-0807
maido[at]ohraido.com
営業時間 10:00 - 23:00 (定休日なし) ※年末年始を除く
URL:http://www.ohraido.com/
Twitter:https://twitter.com/ohraido
Twitter(コミック部):https://twitter.com/ohraido_comic
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探索できなかった不忍ブックストリート
書店特集や書店に関する本で必ず出てくる「往来堂書店」。僕が初めて知ったのは本屋はサイコー! (新潮OH!文庫)という往来堂書店の元店主が書いた本。この本を読んだことで、「文脈棚」という言葉も知ったし棚作りの重要性も知ることができた。大阪に出てきてから読んだ本なのでなかなか行く機会が無く今回の帰郷でようやく行くことができた。
さて、そうやって根津駅に降りたのだが地図も時間もなく、どこに行けば良いかも分からなかったので往来堂書店のみだけの訪問になってしまった。
MAPが貰えたので次行くときは時間をもっと取ってゆっくり回ろうと思う。
文脈棚の往来堂
さて、往来堂書店であるが根津駅から不忍通りを真直ぐ千駄木方面に行って徒歩15分ほどの距離にある(本当は千駄木から行けば徒歩5分ほどで着いた…苦笑)。
一見、普通の街の書店としか思えないが店の外に設置された雑誌の棚(町の書店にある様なマンガ雑誌やテレビジョン、ナンプレなどが並べられた普通の棚)を横目に、入って棚を見ていくと全く違うことに気づく。
店舗の形は奥に広い長方形で奥にあるカウンターの前にさらに小さな長方形がついているような形となっている。レイアウトは入って目の前にある長方形の中央の棚が二つ。カウンター前の長方形の中央に棚が一つ。その他にはカウンター前の展示スペース、壁一面の棚となっている。
非活字文庫フェア
さて、中を見ていこう。
中に入るとまず目に入るのが非活字文庫フェアだ。
これは正面の棚の横に設置された面陳と平積みの展示スペースで展開されており、具体的には『北斎漫画』や『画図百鬼夜行全画集』、手塚治虫の『マンガの描き方』、『幕末写真の時代』など題名の通り、活字ではなく絵や図柄写真が収録された文庫が展示されていた。棚に貼ってあった貼り紙を吉祥寺の「ブックス・ルーエ」と共同で行っているようだ。
「本、特に文庫といえば活字」というイメージが僕にはあったのだがこうやって集めてみると案外遠いことに気づく。自分の知らない本が多いこと。世の中にはいろんな種類の本があるということを分からせてくれる印象的なフェアだった。
それにしてもこれを店頭に持ってくるところがニクイなあ。さすがだ!
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日本のお酒が一番おいしいフェア
ひとしきり堪能したところで左回りに店内を見ていく。
まず、店内の外に面した壁棚を二つ使って行われているのが「日本のお酒が一番おいしいフェア」だ。このフェアで驚いたのが以前にツイッター上で行われていた書店員による棚作りの議論でも話題になっていたマンガを取り入れた棚作りだ。これはこのフェア以外の通常の棚でもそうなのだがマンガが効果的に写真集や雑誌、書籍と混在するように取り入れられている。
具体的には『美味しんぼの酒の巻』やなぎら健壱の『酒に交われば』、『もやしもん』(発酵飲料だからということだろう)、『蔵人』(日本酒といえば蔵だ)などが日本酒や居酒屋に関する書籍と一緒に並べられていた。
また、「お酒といえばおつまみも」ということだろうか。食に関する本も並べられており魯山人の本や『駅弁一人旅』(マンガ)なども並べられていた。さらには、ドサクサに紛れて洋酒の本も置かれていて店主の図太さを感じた。
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文庫、新書の本棚
そこから90度体の向きを変えて店に入って左手の壁棚を見ていく。
まず、岩波文庫が棚一個分、その隣から文庫があいうえお順で内容は白洲正子や夏目漱石、星新一、小林秀雄などクラシカルな定番系だけの取り揃えだ。その下、平台では平積みで原発関係(『原発労働記』のポップがあった)がちょっとと社会系。
文庫が終わると新書が棚一つ分であり、内容は思想哲学、外交、うつ病、健康系、経済、文章術、ビジネスマンのための本、科学、医療、といったグループで十冊くらいずつ型紙で分けられていた。ここまでで大体棚5つ分くらいだろうか。
面陳、平積み渾然一体の本棚
ここからはこれまでの棚とは違う特殊な棚で目の高さにハードカバーが並べられるくらいの棚差しの段、その上の段が雑誌が並べられるくらい高さの段、目の高さより下には雑誌の面陳ができる段、そして、膝くらいの高さに平台がある。
奥に向かって見ていくとどうやら手前からビジネス書、社会系、SNS系、音楽や映画などクリエイティブ系、スポーツ(雑誌だけ)、茶道や百人一首など伝統芸能系といったジャンル分けになっておりここでもコミックが書籍や雑誌に混ざって並べられている。
具体的には棚差しが『ヤバイ経済学』の1.2巻、『ザ・ゴール』、『ビジョナリーカンパニー』の1.2.3巻、『ザッポス伝説』、『イノベーションのジレンマ』、コトラーの本、ドラッカーが三冊、『フリー』、『シェア』、『起業のファイナンス』、『フェイスブック 若き天才の野望』、『思想地図β』、東浩紀が二冊、『つながり進化論』、『評価経済社会』、忌野清志郎の本、『音楽機械論』、近くにさそうあきらの『マエストロ』(マンガ)、片山杜秀の本、茶道の本、隣に『へうげもの』(マンガ)、百人一首、将棋、麻雀。
平積みは『デフレの正体』、大前研一の『日本復興計画』、TPP反対系の本、カーネギーの『人を動かす』、『選択の科学』、『ストーリーとしての競争戦略』、『ユニクロ帝国の光と影』、『もしドラ』、ドラッカーの『マネジメント』、『全貌ウィキリークス』、『ツイッターの神々』などSNS系の本、『キュレーションの時代』、音楽系の面陳に『近藤十四郎ミーツ尾形慶次郎のCD』といった感じとなっている
新旧一体
ここの棚は雑誌が多いのも特徴だがそれ以上に新旧織り交ぜて定番と言えそうな本が多かったことだ。
SNS系はとにかくドラッカーやカーネギー、『ヤバい経済学』など誰もが知っている本に混ざって、『ストーリーとしての競争戦略』や『デフレの正体』、さらにはジュンク堂書店池袋本店でも端っこにしか置かれていなかった『起業のファイナンス』が置かれている。
店主さん良いセンスしてるぜ!(偉そうですいません…)
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子供向けの本目的の客のついで買いを狙う
これで、カウンターの前まで来たことになる。ここで左に折れ曲がると今までの大人向けの構成とは打って変わって絵本や児童書のコーナー(合わせて棚二つ分)となる。
さらに、子供向けの他にも大人も狙っているのだろう知の再発見双書の『不思議の国のアリスの誕生』やビジュアル選書の『アーサーラッカムの世界』、平凡社ライブラリー版『星の王子さま』、福音館書店の~図鑑シリーズ五冊などが置かれていた。
あまりスペースは取られていないが子供に買おうとしてきたお客のついで買いを誘発するには十分だろう。
阿房列車と東京ミシュラン 旅コーナー
そのまま進んでカウンター前の空間突き当りは『旅』のコーナーだ。
ここも雑誌と書籍、マンガが同じ場所に置かれており、山野草の本、食べ歩きの本、~巡り系、時刻表や地球の歩き方、寺巡り、内田百閒の『阿防列車』、関川夏央の『汽車旅放浪記』、東京の喫茶店特集、『東京ミシュラン』、東京書院の五つ星の~などなどが置かれていた。
その隣は鉄道コーナーが棚四つ分で、後半二つは上二段のみ。下ニ段はそのままカウンターの右横に至るまで雑誌の面陳で、店内の多くの場所に置かれている『ブルータス』本が好き特集、その近くに『旅の手帖』、『フィガロ』など。
店舗奥の女性向けコーナー
これで、カウンター前の長方形左辺(入口から見て)が終わり、上辺には女性誌があり裁縫から占い、ファッション、文房具、手製本、料理(レシピ系がメイン、『クロワッサン』とか『男子ごはん』とか)、健康系の本などが並べられている。
サブカル系の定番を外さないコミックコーナー
ここで折れ曲がり、カウンター前の長方形右辺(入口から見て)には育児が棚一つ分で後はマンガだ。但し、マンガと言っても『ワンピース』や『ナルト』など少年誌の人気コミックはほとんどなく(最新刊くらいしかない)、品揃えはというと、『ドロヘドロ』やつげ義春の本、『テルマエロマエ』、黒田硫黄の本、手塚治虫の本、プラネテス、藤子A不二雄の『マンガ道』、『乙嫁語り』、『岳』などだ。
人気コミックはほどほどにサブカル系の定番を外さない素晴らしい選球眼!
デザイン・アート、そして料理
さて、これでカウンター前の長方形をぐるりと回りカウンターに辿り着くことになるのだがカウンター前の長方形に中央にある棚を忘れていた。
ここには、絵本側に教育と絵本、『美術手帖』、服部一成のグラフィックス(サイン本!)、川島小鳥の写真集、雑誌の『真夜中』、雑誌の『here and』、雑誌の『There』、絵本の『焚書ワールドオブワンダー』。
料理側には園芸や暮らし、家具、収納、部屋作り、田舎暮らしの本、『清く正しい本棚の作り方』(何かと思ったらDIYで本棚を作る本だった)などが並べられていた。
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店主の見える範囲に女性・子供向けコーナーを
ここまで来てやっとカウンター前の長方形は全て見て回ったことになる。ここまで見ていて分かるのは、カウンター前の長方形は女性と子供がメインターゲットであるということだ。
絵本や女性誌、レシピ本、育児、マンガ。一概には言えないが、女性や子供が良く買いそうな本と言える。店主の良く見える範囲に子どもがいるような構成にするというのは『うまい!』と思った。
これで残るは入口から入って中央の棚と、入口から見て右側の壁棚、そしてカウンター前となる。まず、カウンターから見ていき、そのままカウンター沿いに入口側の長方形に戻っていくことにしよう。
ブックピックオーケストラの文庫本絵葉書
カウンターには併設して棚など展示スペースがあり、落語や日本名城紀行などのDVD本。それと面陳でブックピックオーケストラの『文庫本絵葉書』(これについては次回のブログで書く予定)、そして、平積みで『謎解きはディナーの後で』の人の本や『金子みすゞ童謡集』、『いねむり先生』、村上春樹雑文集、東野圭吾『麒麟の翼』、『偉大なるしゅららぼん』など売れ筋の新刊が置かれていた。
絶妙なマンガとの組み合わせ
カウンター右横には資格、国語辞典、受験の本。その正面、入口正面の棚の一番奥側には、女性向けの本がまとめられており、『野田ともうします』に『くすぶれモテない系』、『沖縄バカ一代』、『こどもの発想』、『無銭ひとり散歩』、田中宥久子の『美白小顔キット』、林真理子の本、美輪明宏の本、江原啓之の本、『考えない練習』などが置かれている。
相変わらずマンガとの組み合わせ方がうまい。
文学棚と本の本の棚
これで、入口から見て右側の壁棚一番奥に至る。店に入って左側の壁棚の一番奥には壁棚の他にワゴンの棚があり、そこには『群像』や『yomyom』、『本の雑誌』、『現代思想』、『SFマガジン』などの文芸雑誌が二段とご飯系エッセイが三段で棚一つ分となる。
壁棚にはカウンタ側入口に向かって文学関係の本(四方田犬彦の『星とともに走る』や『世界は一冊の本』、『谷川俊太郎』、『定本久生十蘭全集』などなど)が棚二つ分。隣が中国や太平洋戦争、天皇など日本史を中心に歴史系。
その下には平積みで『ブルータス』の「本屋好き」特集(ポップで自店が出てることをアピールしていた)、『切り取れあの祈る手』など佐々木中についての本が少々、『ケトル』の「本屋が大好き」特集、エイムック『本屋さんへ行こう』など書店や出版に関する本。
隣の棚には、内田樹やシャックアタリ、ロールズの『正義論』、サンデルの本などが上三段で、下段は再び電子書籍や書店、出版、読書の本だ。品揃えは『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』や『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』、『本を生みだす力』、『ボン書店の幻』、『おかしな本棚』で、僕が今まで読んだ本これから読みたい本が結構置かれて居て嬉しかった。
再びのアート・デザインと社会・思想
この隣の棚からは少々毛色が変わって聖書や十字軍などキリスト教を含めた西洋についての本(『銃・病原菌・鉄』や塩野七生の『十字軍物語』)が上二段で下二段ではアートやデザインの本(『芸術起業論』や『怖い絵』、『アウトサイダーアート』)。
さらにこの平台には就職とか仕事についての本が(『働くことについて』、『就職しないで生きるには』、『ドロップアウトのえらいひと』(このチョイスは素晴らしい!)、『働く過剰』、『ソーシャルビジネス革命』など)、そこに隣り合って、原発関係の本(ツイッター上で有名な『災害ユートピア』や広瀬隆の『原子炉時限爆弾』、『ガイアの復讐』など)。
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科学棚と原発コーナー、そして、再びの旅コーナー
隣の棚は、上三段が科学関係の本(『14歳のための物理学』や『数の悪魔』、『数学の文化史』、『数学ガール』五冊、『エッシャーマジック』など)、その下一段で安藤忠雄など建築の本、その下は全部原発系。
隣の棚に移って上段から、生物や山川についての本がニ段、その下一段が脳と身体についての本(整体がメイン)、ここから下段は全て紀行本で、『旅する江戸絵画』や宮本常一の本、レヴィ・ストロースの『野生の思考』、『旅する哲学』、『もの食う人びと』、『野宿入門』。
入り口横の東京・江戸コーナー
これで入口から見て右側の壁棚は終わりその隣、入り口横の外に面した棚には明治・大正・昭和期の東京(江戸)についての本が置いてあり下段に少し談志など落語に関する本と大判本が置かれている。
三笠書房のケース
入口に戻って来たので、正面の中央棚を入口から見て左側から見ていくことにする。しかし、まず三笠書房のケースが棚の前にあるのだ。ここには『禅 シンプル生活のすすめ』や『日本人という病』など三笠書房の本がまとめておいてある。
日本・海外文芸と歴史本 店舗中央の本棚
手前(棚2つ)と奥(棚3つ)の棚で構成された中央棚では、手前から往来堂の週間文庫売上ベスト10や新刊が一番上に、文芸別冊赤塚不二夫、日本、禅など仏教に関する本や健康系、育児、結婚などライトな実用本があり、棚と棚の間では高田郁のサイン色紙と文庫が丸テーブルに平積みされている。
奥の棚ではハードカバーの新刊が一番上にあって、『1Q84』や『月と蟹』、『四畳半王国見聞録』、『ナニワモンスター』、『バイバイ、ブラックバード』などがある。下は東野圭吾や伊坂幸太郎など有名どころの小説が文庫であいうえお順で並べられていた。
さて、裏側、入口から見て右側に回ると手前から海外エンタテイメントと題してウンベルト・エーコの本やル・クレジオの本、トマス・ピンチョンの本が七冊、カズオイシグロの本が三冊、『グランヴィル 鹿島茂コレクション』、『銀河ヒッチハイクガイド 続編』(出てたことをここで初めて知った!)、『ブラッドベリ年代記』、光文社の古典新訳文庫が二段分。
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棚と棚の間にはワゴンが置いてあり、『猫村さんち』や『夏への扉』、『猫グッズ図鑑』、『大島弓子選集』、『猫とともに去りぬ』、『東京みちくさ猫散歩』などの猫本が。
奥の棚では『源氏物語』や司馬遼太郎の本、佐伯泰英や池波正太郎、藤沢周平の本、江戸関係の大判本、『江戸艶本への招待』や『お江』などマニアックな歴史から話題本まで取り揃えてあった。
これで一通り店内を見て回ったことになる。
文脈棚はここにあり
僕が往来堂書店の棚を見ていて思ったのは「これぞまさに文脈棚」という感動だ。定番は確実に押さえつつも新しい話題の本を取り入れ、かつハードカバーや文庫、マンガの括りを感じさせずお世辞にも広いとは言えない店内に膨大な宇宙を構築している。
一つ一つのジャンルにはあまりスペースは割けないが、その力加減が絶妙であるというか。定番の中にも全く知らない本が入っていたりして、そのバランスが凄いというか。思わず買ってしまいたくなるような感動を覚えるそんな棚構成だった。
どうせ買うなら好きなお店で
ちなみに今回買ったのはアーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』(光文社古典新訳版)と『ケトル』の「本屋が好き」特集。『ケトル』の「本屋が好き」特集は買ったんだけどなぜか失くしてしまって寝不足の恐ろしさ(前日寝ていない)を痛感したのだが、この店で買ったことに後悔はない。やはり買うなら好きな書店に限ると僕は考えるからだ(好きじゃないならアマゾンで十分だしね)。
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何にせよわざわざ寄らなければならない場所にあるのが口惜しい。近所にあれば通い詰める自信があるのに…!!
さすが知る人ぞ知る名店だとほくほくな気持ちを抱えて店を出たのであった。
どうも訪問した時に力を入れてメモし過ぎたのか、こんなに長くなってしまって反省しきり。でも、それだけこの書店が気に入ったことだということだし良いよね。