本とアイデアのレーベル「numabooks」で有名な内沼晋太郎さんが本屋をやるということでお邪魔してきました。
7/20(金)オープンとのことで、今日やっていたのはその前のプレオープンイベントです。なので、お店の中は特別モード。「Casa BRUTUS 暮らしを変える本」とコラボということで、紹介されていた本が置かれています。
で、イベントの目玉であるトークショーですが、猫とクリエイターのテーマウェブマガジン「ilove.cat」の運営者であるilove.cat編集部:鈴木心(写真家)さん、服部円(編集者)さん、そして、聞き手として店主の内沼晋太郎さんが20時から2時間話すというものでした。
早速ですが、以下、そのルポを書きたいと思います。と言っても聞いている最中に取ったメモですがww(敬称略です。)
店内は
ブルータスカーサの暮らしを変える本特集で紹介されている本が売られてる。置いてある家具は全部売り物。買われたら入れ替えるらしい。
猫語の教科書
ポール・ギャリコ。猫が猫のために書いた、猫が快適に暮らすために人間をどう躾けるかの教科書。猫目線の本。
ilove.catとは?
- カーサの人からの依頼。2011.1オープン。猫とクリエイターをテーマにしたウェブマガジン。2010年夏くらいに猫のブログをしようと話していたら、鈴木さんが勧めてきた。やっちゃいなよって。
- 自分で猫飼ってなくて、他の人の猫を紹介したい。で、クリエイターと猫って括りにしようってことに。面白そうだからお金になるかもってことで、ウェブデザイナーの斎藤さんを紹介。本格的に動き出した。
- 取材の時にばっさり来られる雑談の猫の話。そこを発信したい。そのメディアがないので作ろうってことに。
- さらに、猫を飼うための硬めのハウツー本ではなくて、クリエイター目線の参考書的なコンテンツに興味あった。取材料は払うけど他はギャラなし。
- ドメイン代とサーバー代と取材代。あとは手弁当。広告やイベントでマネタイズ。
- ウェブメディアの広告代を運営資源にすると違和感がある。好き勝手やってきたのに。スポンサーがガヤガヤ言ってくる。
- 自分らのやり方に合わないので、違うやり方を試そうとしてる。まず、ビームスとのコラボショップを試してる。書籍化とかいろんな企画のためのノウハウと人脈が溜まってきた。
- 準広告的なやり方とは違うプラスの化学反応が起きるかと。でも、お金にはならない。ただ、新しい活動をすることで、それが呼び水になる。コラボで一緒にブランドアップ。どこかで収支が成り立つかも。
- 打ち合わせは二週間に一回くらいは集まってる。マネタイズよりは実験的なことをやる意味を考えながらやってる。サイト自体の基盤の思想の部分を話す。あとお金の話が多い。出版関係の慣例が素朴におかしいみたいな話。
- 「ilove.cat祭り」をやる意味はお金的にはない。でも、客が誰なのかを物理的に空間をシェアすることでマーケティングすることは意味がある。めちゃくちゃ面倒だけど。来たお客さんは割と想像通り。
- 猫アレルギーは愛で乗り越えられる。ある日、自分の猫は大丈夫になる。掃除と慣れ。
- 写真は上から来る仕事。でも、このサイトは提案型になれる。猫の写真は自分的に下手なんだけど、アイデア試せたりとか面白いことができるからやってる。
- 身近な人を撮る場合と初めての人を撮る場合。これを猫に当てはめた場合、より難しいのかという内沼からの質問があり、その答えとして鈴木が、「難しい」。
- 試したいのはメディアと猫の組み合わせ。写真表現としてはどうでもいい。下手だけど、逆にお客目線の写真が撮れるよw とりあえず追いかけないことは学んだ。雄猫の外の男に対する風当たりが強い。
- 必ず自宅撮影。クリエイターがどういう暮らしをしているかを除き見れる。猫は外に出すと怯えちゃうというのもある。でも、プライベート見せたくないからってオファー断られることもある。
- 8月から正式ローンチするらしい。一日一更新。更新頻度をアップして多くの人にアプローチしたい。
オススメの猫の本
服部さん
- 愛しのチロ
- 大事なことはみんな猫に教わった
鈴木さん
- よん&むー マンガ 伊藤潤二
猫って僕らの生活の中で何なのか「ネコミュニケーション」
- ウェブマガジンをやることで分かったこと。猫がコミュニケーションの軸になる。猫を軸としたコミュニケーションのプラットフォームがいいんじゃないか。ネコミニケーション。これはひどいwww
- 猫のイメージはレンジが広い。どんな人でも都会の人、田舎のばーちゃんも飼ってる。だから、分かりやすい感じが必要。ビームスとのコラボ商品も子供向けとかママ向けとかでセグメント分けして作ってる。猫雑貨ってファンシーしかないから、それ以外を作りたい。新しい仕組み。猫メディア。
猫の行動学の研究@麻布大学(猫トピア)
- 赤が見えない。
- ニャーは人に飼われるようになってから鳴くようになった。猫同士はシャーとか。赤ちゃんのときは母親に甘えるために鳴く。
- 研究するところは国内では麻布大学しか2つしかない。犬は目的別で進化したのに、なぜか猫は長毛短毛くらいしかいないけどその原因はまだ分からない。
最後に
以上です。この後、質疑応答など色々あったのですが、僕の興味を引いたのはこんな感じでした。
余談として、休憩中のことですが、鈴木さんがカリモクのカタログ(非売品)をポストカード3種とステッカーをお買い上げの人に限定4部で譲るということがありました。一通り読んでみましたが、僕は好みではなったのでスルーしました。しばらくして見てみると…完売。さすがです。
とりあえず、B&Bに行ってみようということで参加してみたトークショーでしたが、思いがけずウェブメディアについての勉強になりました。何でも参加してみるものですね。
そんな訳で、B&Bについては、またその内、じっくり時間をかけて本屋探訪の方にアップしようと思いますので、乞うご期待です。