ということで、新年ですね。早い。9月に39歳になったと思ったらすぐに年が明けてしまいました。
そんなわけでいつもの通り2024年の振り返りと2025年にやりたいことを書いておきます。
2024年は怒涛の日々
でしたね。39歳エントリで9月までのことは書きましたのでそれ以降のことを書きますと、『改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん』が8月に出版され、せっかくなので広めたいとイベント登壇にメディア出演にと走り回っておりました。お陰様で反響もしっかりあり重版もされ、このまま来年には3刷になって欲しいなあという感じですね。ありがたい限りです。
出版リスト 順不同
- 『改訂新版 東京 わざわざ行きたい 街の本屋さん』
- 『さあ、本屋をはじめよう 町の書店の新しい可能性』
登壇リスト 順不同
- <第八回 #太田の部屋 つくるをかんがえる>「本と本屋が好きな気持ちを仕事につなげること」
- 第26回図書館総合展2024「図書館と書店の連携における、「本のある場」の可能性を探る」
- 『 #改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん 』刊行記念イベント第8弾@本屋イトマイ
- 国語課題懇談会
- マイクロライブラリーサミット2024
- 『 #改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん』出版記念トークイベント 和氣さんに聞きたい! 本屋さんめぐりを楽しむコツ
- 『 #改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん』出版記念トークイベント 書店と冒険は果たして同じなのか?北極冒険家・荻田泰永さんと話す「独立書店と冒険の話」
- 『 #改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん』出版記念トークイベント 旅行作家のつくった旅の本屋さんに聞く「本屋と旅」
- 『改訂新版 東京わざわざ行きたい街の本屋さん』出版記念トークイベント 礒井純充さん、本の公共圏ってなんですか? ~ケーススタディ「英米韓の本屋と日本の本屋」~
- 『 #改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん』出版記念トークイベント~独立書店 from 書店員 久禮亮太さんに聞く元書店員から見た独立書店について ~
- 暮らしの中の本屋、本屋の中の生活 落合さんと話す独立書店主の暮らし~『 #改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん 』出版記念トークイベント~
- 2024年版元ドットコム会員集会
- 「改訂新版 東京わざわざ行きたい街の本屋さん」刊行記念 和氣正幸トークイベント どうしても話したい わざわざ行きたい独立書店のこと
- <NPO本の学校>「本屋」を志す人のための書店開業入門講座2024 #書店開業入門講座 急増する「シェア型書店」の研究
- これからの本屋のわくわくする話 -『さあ、本屋をはじめよう 町の書店の新しい可能性』(Pヴァイン)発売記念
- シェア型書店という本屋のカタチを知ろう。 「素敵な本屋のつづけ方 特別版」 -BOOK SHOP TRAVELLER 編-
- 人文会研修 講演会
出演リスト 順不同
- JFN,InterFMのラジオ番組「レコレール」 (9/17放送)
- J-WAVE RADIO DONUTSのコーナー
- 「東京ガス LIFE IS A GIFT」 (9/21放送予定)
- TBSラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」(9/30放送)
- ARDドイツテレビのInstagram
- NHKニュースウォッチ9 (9/17 放送)
- TBSテレビ「ひるおび」 (9/19放送)
- 日本テレビ「DayDay」(10/2放送)
- エフエム世田谷
10月からはBOOKSHOP TRAVELLERとしての出店が、チトよ、セタブンマーケット2024、本のマルシェといくつもあり、こちらもどこも盛況で素晴らしい会でありました。
出店リスト 順不同
- 本のマルシェ in HERBIS
- セタブンマーケット 2024
- 千歳船橋ナイトマーケット「チトよ」一回目
- 千歳船橋ナイトマーケット「チトよ」二回目
そしてもちろんいろいろと寄稿もしておりました。
寄稿リスト 順不同
- 月刊『本の雑誌』にて「本屋の旅人」 12か月分
- 本屋発注百景vol.7~vol.17
- Bunkamuraドゥマゴ文学賞が発行する冊子『ドゥマゴパリ リテレール』No.37-No.39
- フリーペーパー「先輩の本棚」にて「東京のイケてる書店」コーナー
- 丸善雄松堂 企業PR誌『學鐙 秋号(Vol. 121 No.3)特集:”読む”の諸相』のコーナー「知の生まれる場所」に「本屋ライターの考える本屋の効能」
- ユース世代のための倫理マガジン『ETHICS for YOUTH』の2024年春号、「ともだちストーリーズ・ストリート」でともだちをテーマに選書
- 『人文会ニュース 147号』のシリーズ「書店現場から」に「独立書店小史」を寄稿
そのほか合間を縫って紙媒体にもいくつか載せていただいたのですがこちらはまだ実績報告的なところもできていないので、こちらのプロフィールを更新する予定です。
印象的だったこと
さて、もうちょっと具体的なことを書いていくと……
『改訂新版東京わざわざ行きたい街の本屋さん』出版のリアクションとしてメディア出演が今までになく多くなりました。
独立書店開業リストを公開してから2年。独立書店という存在自体が本好き本屋好きからもうちょっと広く、カルチャー全般が好きな人にまで広がった感じがしましたね。
さらに、読者さんが店を訪ねて数え切れないほどのスタンプを捺した本書を見せてくれて、お手紙も直接渡しに来てくれたことは著者として本当に嬉しいことでした。
それと、このお仕事で仙台に行けたのも嬉しかった。実は仙台の本屋めぐりは初めてだったので行きたかった曲線さんや火星の庭さん、古本あらえみしさん、ボタンさんに行けたのは本当によかった。
店については『東京となかよくなりたくて』展と、「ねじとれこのヨウス力オカシイ展」、それに落語会、クリスマス前の黒沼英之スペシャルライブが印象的でしたね。店についてはここでは書ききれないこといろいろありましたのでまた別の記事にしたいと思います。
昨年はライター仕事で引っ張りだこの中で、こういったイベントができたことは、それぞれ店の方向性を考える一助になりました。
それ以上いけない
といったように充実した一年だったわけですが、頑張りすぎたんでしょうかね。11月下旬にマイコプラズマ肺炎になってしまい、そのまま1ヶ月ほど寝込んでしまいました。そして治ってきたと思ってきたところの年末でまさかの肋骨骨折。
2024年は3月からずっと走りっぱなしでしたからその疲れが一気に全て出てしまった。そんな感じの体調の崩し方でした。
箱店主とスタッフの皆さんにはその間の店番や出店で本当にお世話になり、感謝の気持ちと同時に、来年も同じことを繰り返さないようにどうすればいいかを考えております。
肺炎で動けなくなってあらためて気がついたのですが僕は思ったより働くのが好きらしいのですよね。だから動きたいのに動けないのが結構つらかった。
しかし、休むことをサボると、結果、全体として良くなくなることが痛いほどよく分かったので、いかに無理しないで楽しく動くかということと向き合わないとなあと感じ入った次第です。
言い替えるといかに休むかですね。いかに休めるようにしていくか。その上でいかにして、やりたいことをやりたいようにしていくか。
去年の頭には目標として家内安全、無病息災、商売繁盛と挙げましたが今年もこれは同じで、しかして、真剣度が上がったというか、どんな生活がしたいのかどんな仕事がしたいのかということと向き合わないといけない。
それに何より仕事に追われて疲れが溜まると楽しいからやってるはずの仕事がいつの間にかただの作業になり、大事な余白の時間も失われる。
年末にかけて倒れたことは自分が何をしたいのか。そのために何をするべきかを考える良い機会をもらえたように思っています。
2025年は「いのちだいじに」あるいは「足元を固める」
というわけで、2025年はどうしたいかというと、2024年はアウトプットばかりだったことを踏まえて、自分の運用の仕方を意識レベル・生活レベルから変えていき、体制を固めたいと思うわけです。
具体的には走りっぱなしでなく振り返る時間をちゃんと持つことですね。いや、余裕のあるときは寝る前に日記を書くことができていたのですが、昨年は特に10月以降それができなくなりました。
倒れた後からはメモレベルですが週一で振り返りノートをつけるのと、毎日のあすけんで振り返りをしていますが……自分が何をすると調子が良く(あるいは悪く)なって、何が好き(嫌い)で、何が得意(苦手)かをあらためて気づき直すというか。総じて何をするかの判断のスピードを早くするというか。そんな感じです(そうそう、日記帳を初めて買いました)。
その結果として仕事で言えば例えば人への任せ方であったり、仕事への力配分だったりをうまくしていきたい。
ライター仕事であれば、何よりもっと本屋に行くことだったり本を読むことですね。それができた先にシェア型書店論を書きたいし、独立書店の開業年リストを作ったり、本屋入門講座を開くことだったり、という順番を確立すること。
あるいは店のことであれば、もっと箱店主を巻き込んだ企画を立てることだったり、ジンラボで自分のZINEを作ることだったりですね。
それもこれも、今後まだまだ増えていくであろう独立書店(いまはシェア型書店も)について、そこに通う楽しさも営業する楽しさと苦労も、とにかく魅力しかないので、それをもっと知ってもらいたいという、自分の原点たる欲望があるからです。
そういう意味ではそうですね。今年は原点回帰の年になるかもしれません。
先に書いたことがどれだけできるか分かりませんが、今まで以上に自分は何がしたいのかを見つめ直していきたいというのが年明けの今の気持ちです。
さて、今年も自分に関わってくれる人たちと一緒に楽しく生きるために、コツコツとじりじりとやっていきたいと思いますので、お付き合いくだされば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!