
思ったんだけどお仕事読書より本屋好きの読む本屋本のほうが分かりやすいよなーということでタイトルを変えたのだった。
パーキングエリア本で橋本倫史さんの名前は知っていたけれど読むのは初めてで、どうなのかなーと思っていたがこれがまた素晴らしかった。
誰かがツイートでNHKの『ドキュメント72時間』の古本屋版みたいと呟いていたけれどまさにそんな感じ。僕が書くような紹介ではなく、古本屋の生活を描く。著者が店主でない、そういう本は今までなかったのではないか。
それに登場する店も知っている場所なのが面白かった。特に古書往来座は店主の瀬戸さんがとてもおもしろい方なので名前が出てきただけで「これは楽しいぞ」とワクワクしたのだった。
そういえばクラリスブックさんの取材をした時に「本を売って、生きていく」というフレーズに出会ったのだけれど、まさにそういうことが描かれていた本である。
本屋になりたい人が、「なった後のこと」を想像できる良き本であった。
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