本屋探訪記第20弾は「LIFE AND BOOKS」(2011.6の記録。2014.2.7確認時には閉店)。
まとめ
まず、時間の無い方のために軽いまとめを。
- 品揃え:雑貨屋+古本屋+ブックカフェ(テイクアウト形式)。アート、デザイン、写真集、カフェの本が多かった。
- 雰囲気:北欧。お洒落なおばさんの家に来たみたい(わかりづらいか)
- 立地:路地裏なので見つけにくい。でも、中崎町はそんな店ばかりなので、発見した時の喜びを考えるとこの立地はありかも。梅田から中崎町に来た場合に通る道なので、飲み歩きができるテイクアウト形式なのは素晴らしい。
- 備考リンク:
北欧にありそうな白い家
本来は一番初めに「本は人生のおやつです!」に行く予定だったのだが、路地裏に何やら面白そうなものがありそうなので、入ってみたら、この「LIFE AND BOOKS」(以下、LAB)があった。
見た目は普通の一軒家だが入り口の脇に看板があるので店だと気づくような佇まい。看板を見ると北欧雑貨を中心にブックカフェをやっていることもわかる。
中に入ってみると真っ白。白、白、白。真っ白な壁、床の店内にポツポツと雑貨が置かれている。階段があるので、2階でブックカフェをしているのだろう。6畳ほどの奥に続く店内は、入り口から奥まで通路となっており結構狭い。半分ほど行ったところに左手にレジカウンター、その隣に階段がある。
一階は雑貨
レジカウンターの向いにはポツポツと雑貨が置かれていた。
タオルやポット、切手、バッグ、マリメッコの生地を使ったシュシュや「IVANA helsinki」のコースター、おもちゃ、ポストカード、「BORGA Finland」のポスター、Tシャツ、食器などだ。そこに溶け込むように『雑貨カタログ』とか『北欧スタイル』雑誌も少し並べられている。
レジカウンターを横目に奥まで行くと、左に通路が折れ曲がる。すると、店内が必要以上に狭かった理由がはっきりする。
ハウス・イン・ハウス
家の中に小さい家があるのだ。ミニチュアハウスのような公園の広場にあるような、だが、白塗りの家の中に入ると、子供向けの服や食器などが並べてある。オシャレなマダム(笑)が買いに来るのだろうか。
1階は見終わったので、2階に行くとブックカフェだ。
リビングのようなブックカフェ
普通のリビングのようなレイアウトで、部屋の中央に椅子が2脚、窓に向かって右側の壁沿いにソファーが一つと長いすが一つ(その上に本棚)、左側の壁沿いに本棚、窓辺にはカウンターと椅子が3脚だ。本の数はそこまで多くはなく、雑貨などを間に交えつつ、面陳を駆使して、店の雰囲気を崩さないようにしている。
階段真正面の本棚(窓に向かって左側の壁)から見ていこう。腰位までの高さの棚には、ちらほらと洋書の大判本やデザイン関係の本、写真集、絵本が置かれている(『お馬鹿さんなふたり』や『ソビエトの絵本』、『杉本貴志のデザイン発想』、『優雅な生活が最高の復讐である』、でかい箱本の『意匠文学』、『カバンのなかの月夜』、『アポロ写真集 月着陸第1号』などだ)。
視線を上げるとボックスが壁に取り付けられており、そこにも本がある(豆本が『詩集 沖縄・竹富島 蘭繁之』など5冊ほど、忌野清志郎の『十年ゴム消し』、『イギリス正体不明』、谷口ジローの『坊ちゃんの時代』や『秋の舞姫』、『宇宙戦艦ヤマト』のハードカバー、知の再発見双書『人魚伝説』など)。
あまり知らない本があったので、「これは面白い」と立ち読みして、最後に奥付を見てみると、どうやらここのブックカフェは古本屋でもあるようだ。値札が貼ってあった。「これはイイ!」といくつか欲しいのをピックアップして、結局、『デザインのデザイン』を一冊だけ購入した。
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振り返って長いす上(窓に向かって右側)の本棚に目を通す。
不規則な大きさの箱を組み合わせたような形の棚にはサブカル系、デザイン・アート系のジャンルの本が多く、洋書のデザイン本や『TEA AND COFFEE大図鑑』などの大判本、『100年カフェ』、『宝塚スター』、『ちくわハウス』、『アランジアロンゾ』など僕の知らない本ばかりでウキウキした。
これで本棚は全部見たことになるが、最後に、カフェについて書いておこう。
良心的な値段設定のカフェ
目立たないが分かる場所に置いてあるメニューによるとこのブックカフェはテイクアウト形式らしく1階のレジカウンターで買ったドリンクは2階で飲んでも良し外に持っていっても良しとう形式のようだ。随分と自由である。しかも、コーヒーが一杯300円であるなど財布に優しい値段設定。
これは、本とか雑貨を愛でつつ、最後にドリンクを買って2階のカフェで休むなり、そのまま中崎町をぶらぶらするなりできるということだ。これは便利だ。なので、路地裏にあるためお客さんは少ないとは思うが知っておいて損はない店だと僕は思う。
売り物とそうじゃない本を一緒に置くのはちょっと…
最後に、古本屋でもあると述べたが値札が付いている本といない本がある。これは、付いていない本は売り物ではないということらしいのだが売り物と混在して置かれているため分かりづらい! 「これは欲しい!」と思った本に値札がなかったときの悲しさと言ったらもう!! そこだけは直して欲しいなー、と思った。
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