西荻窪の古書音羽館といえば有名である。ここで修行し素敵な古本屋(阿佐ヶ谷のコンコ堂など)を立ち上げた者がたくさんいるのだ。そんな超有名店をそんなに通っているわけでもないぼくなぞが詳しく語るのは申し訳ないので今回は簡単に紹介しようと思う。つまり、西荻窪に来たなら有無を言わさずまずは言って欲しい、とそういうことだ(2016年5月13日の記録である)。
まとめ
時間のない方のためにまとめです。
- 品揃え:文庫やマンガから人文書・専門書まで幅広い(アート・デザインが若干強い)
- 雰囲気:昔ながらの古本屋のような品揃えでありつつも入りやすい
- 立地:西荻窪駅 徒歩10分程度
営業時間:12:00-23:00 火曜定休
TEL:03-5382-1587
FAX:03-5382-1587
開かれた本屋
店舗の外から目立つのは古書音羽館の魅力のひとつ。大量の均一本である。広島のREADAN DEATさんも通っていたときはここにお世話になったのだろうか。店内に入ると古い木造の家だからこそのゆっくりした空気が流れる。癒し系のギターミュージックがまた良い感じだ。
音羽館の魅力のもうひとつに入りやすさがある。驚きなのがこの本屋。入り口が2つあるのである。どういう構造になっているか分からないがとにかく2つあるのだ。そのせいなのか何なのかなんだか楽しくなってきて入ってみたくなる。入ってみたらみたで、品揃えの良さにニンマリすること間違いなしなのだ。
ということで、古書音羽館の最大の魅力である品揃えについて紹介しよう。
正面右手の入り口から行ってみよう。こちらは真ん中に背の低い本棚が倒れあり、周囲を壁棚が囲むレイアウト。右回りに新刊・新入荷オススメの本、美術、映画、音楽、写真、文学、戯曲、落語、演芸。で、レジとなり、通路を超えて文学、思想、歴史、出版といったジャンルに分けられる。
ラインナップは『一千一秒物語』の箱本、『メフィストフェレスの定理』、『写狂老人日記』、『松竹映画の栄光と崩壊』、『真打志願』、『指揮台の神々』、『書籍の宇宙』、『万物の歴史』、『ポストモダン・シーン』、『昔日の客』、『重力の虹』などだ。
正面左手入り口から入ると右手入り口とは異なる様子に驚く。背の高い本棚で軽い迷路のようなつくりなのだ。こちら側には文庫新書、絵本、漫画、サイエンスといったジャンルである。
並べられているのは、『山口カフェ散歩』、『鉄道政策』、『さよならニッポン』、『風俗時評』、各種文庫、新書、『風が強く吹いている』、『スティール・ボール・ラン』などだ。
西荻窪に来たら古書音羽館に行こう
とここまで書いてきたが古書音羽館の魅力はこんな短い文章では書き切れないし、ぼくが理解し切れているとも思えない。ぼくから言えることは、もしこの文章を読んでいるあなたが本好きなら、何も言わずに古書音羽館に行って欲しい、ということだけである。