ニーハオ!
2015年10月。台北の本屋事情がアツいと聞いて、居てもたってもいられなくなったので行っちゃいました!
- 遅刻して本屋行って本屋行って夜市で締める 〜台北ブックショップツアー 1日目〜
- 本屋と本屋と本屋と、あと寺と居酒屋と 〜台北ブックショップツアー 2日目〜
- 名残惜しいが最終日、また来ます! 〜台北ブックショップツアー 3日目〜
ということで、シリーズ連載「そうだ、台北の本屋に行こう」第四弾です。
4店目は「誠品信義店」。
まとめ
時間のない方のためにまとめです。
- 品揃え:本、雑貨、服、ブランド品、家具などなんでもあり
- 雰囲気:百貨店・デパート
- 立地:地下鉄板南線シゥゼンフ(市政府)駅2番出口から徒歩5分
OPEN:2F~4F:10:00〜0:00(金土は2:00CLOSE) B2~1F、6F:11:00〜22:00(金土は23:00CLOSE) 5F:11:00〜22:00
TEL/FAX:(02)87893388 / (02)87890593
WEB:http://www.eslite.com/
FB:https://www.facebook.com/eslite.xinyi.bookstore
台湾最大チェーン書店の旗艦店
台北を代表する観光スポット台北101のすぐ近くにあるのが誠品信義店。
日本にいても伝わってくる誠品書店の人気の本屋だ。
いわく「24時間入れる」「いつまででも入り浸りたくなる」などなど。
本屋好きとしていつか近いうちに行かなければと思っていたのが、念願叶ってようやく取材できたというわけである。素晴らしい。
(まず、細かいことはほかのサイトや記事で詳しく解説されているのでリンクだけ貼っておく。)
さて、このとき取材したここ信義店はB2階〜6階までビル一棟まるごとが誠品書店という、さすが旗艦店というつくりである(24時間オープンの店舗ではない)。
日本だとジュンク堂書店池袋本店や丸善丸の内本店が同じようにビル一棟を使っているが、これらの店と誠品信義店はまったく違うと感じた。
なぜならジュンク堂書店池袋本店や丸善丸の内本店は「ほぼすべてが書店で一部、文房具なども売っている」という程度だが、「誠品書店では本も含めてライフスタイルすべてを取り扱っている」という印象なのだ。
書店というよりはデパートなのである。
しかもただのデパートではなく、書店がデパートを経営したら……という発想によってできている。大抵の場合、ファッションビルやデパートが本を売ろうとすると上階に誘致したり、休憩コーナーに置いたり本は数ある商品の中の一商品に過ぎない感覚を受けるのだが、誠品信義店では「まず本があって、本のある空間を提案するためにほかの雑貨がある」という印象を受けた。
それでいて本とそのほかの商品がぶつかり合わない絶妙な空間配置で、本を選びたいひとはゆっくり本を選べるし、雑貨を選びたいひとは本のある空間でゆっくり雑貨を選べるようになっていた。
品揃えは、総合書店なので幅広く揃っていたが、PIE BOOKSの本や雑誌だとBRUTUSなど日本の書籍が割りと多かったのが印象的。本の割引販売がされていたことは価格維持制度のある日本との違いを感じさせた。
一番良かったのは店内のベンチの多さ。ジュンク堂書店など椅子が置いてある店舗は日本にも多いがだいたい誰かが座っていることが多い。ところが、このとき行った印象だと十分に余裕のある数の椅子があったのだ(ぼくが行ったときだけだったかもしれないが)。
時間がなかったので少ししか見れなかったが、日本の現在の書店事情を考えるのにヒントになる取材であった。