三連休。二週間ぶりに夏が戻ってきたような日和だ。
「今年は海に行っていない」
せっかくだから海を見に横浜に行くことにした。Twitterで良いブックカフェがないかと呟く。そこで教えて頂いたのがブックカフェでありながらアートスペースでもある「と」だ(以下は2013年9月22日の記録である)。
まとめ
時間のない方のためにまとめです。
- 品揃え:絵本。冊数はかなり少なめ。
- 雰囲気:ブックカフェ。少し漂うボヘミアンな雰囲気。
- 立地:石川町駅から徒歩8分程度
電話番号 045-263-6489
Email to@jiza1.jp
営業時間 絵本カフェ:平日12:00~18:00
レンタルスペース(昼):土・日12:00~18:00
レンタルスペース(夜):月~日18:00~23:00
定休日 絵本カフェ:土日(レンタルスペースは年中無休)
URL:http://jiza1.jp/to/
Twitter:https://twitter.com/to_ishikawacho
変な名前
もう一度言おう。ブックカフェの名前は「と」だ。申し訳ないが変な名前である。どんなお店かと思って検索しようにも「と」とだけ入れるわけにはいかない。困った名前である。
「なんでだろう?」と思っていたら商店街の名前にヒントがあった。「ひらがな商店街」…と、いうことは「あ」とか「そ」とかもあるのだろうか。
考えていても埒が明かないのでとりあえず店の中に入った。
ハロウィンパーティー
中に入ると驚いた。ハロウィン一色なのである。カボチャが鋭いキバを見せひらかしながら呵々大笑するあの西洋のお祭り一色なのである。10月末まではまだ一ヶ月以上あるので驚いた。まあなんにせよお祭り騒ぎは楽しいので良しとする。
絵本カフェ
アートスペースも兼ねているというからどんなホワイトキューブかと思っていたら意外や意外。なんとカントリー風であった。
壁沿いに設えられた木枠の上で絵本と共に作品が展示されているのだ。考えてみれば絵本もひとつの作品である。自然なことかもしれない。
レイアウトと品揃え
さて、長々と印象を語ってしまったので、ここらでレイアウトと品揃えを紹介しよう。とはいえカフェがメインのようなので書籍名については少なめとする。
まず入ってすぐ真正面に展示用のテーブルで、その奥に食卓用のテーブル。椅子は5席で左隣には小さいテーブルで椅子は2席。入ってすぐ左手にはハロウィングッズとフライヤーの置場。右手にもハロウィングッズ置場があるがこの店唯一の本棚もあり、もちろん絵本が置かれている。このまま本棚の側、右辺にはローテーブルや棚が置かれ上には本と雑貨である。ゴチャゴチャと置かれているがなんとなく探りたくなるのは店主のセンスが光っているからだろう。
真正面奥の辺はキッチン。右辺左辺の壁には先に書いたように一面の面陳棚があり絵本と作品が飾られている。
絵本の品揃え
絵本は何があるかというと、「ひつじかいとうさぎ」や「ゆびっこ」、「スイミー」、「ぐりとぐら」、「アライバル」、「武井武雄 版画小品集」などなどなど。新旧合わせて有名どころを取り揃えている。レオ・レオニを久しぶりに読んだが記憶より面白く感じたのが新鮮であった。
アートで盛り上げろ!関内外
ここのところ横浜市は関内外地区を盛り上げようと頑張ってあるようだ。元町・馬車道と比べると確かに若者の姿が少なくどこか寂れているようにも見える(あくまで元町・馬車道と比べてだ)。
そこをどうにかしようとアートの力で若者を呼び戻そうとしているのだ。
そう考えてみると黄金町の駅近くにもアートスペースがあるしお祭りも近々あるらしい。サイトを見ると「と」もお祭りの一端を担っているようだ。
これはどういうことか?
つまり、関内外地区はこれから面白くなる確率が高いということである。しかも盛り上げるツールはアート。感度の高い皆々様方には今のうちからツバを付けておくことを推奨致したい。もちろん「と」をそのツバ付けスポットの第一にして頂ければ不肖本好き本屋好きのワタクシとしても言うことはないのである。