本屋探訪記vol.24:大阪中崎町にある不思議なコンセプト古書店「二匹のゾウ」



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本屋探訪記第24弾コンセプト本棚+レトロ雑貨の「二匹のゾウ」(2011.6の記録)。

まとめ

まず、時間の無い方のために軽いまとめを。
  • 品揃え:セレクトは架空の三人の嗜好なのでその嗜好があえば良い感じかも。ちなみに、雑貨は結構良い雰囲気で食器が比較的多かった。ヴィンテージとは言わないまでもレトロな雰囲気の食器が欲しいのなら寄ってみると良いかも。
  • 雰囲気:駄菓子屋さんとかおもちゃ屋さんみたい。なんだか懐かしい気分になれる。
  • 立地:中崎町を散歩していれば見つかる感じ
大阪市北区中崎西1-11-2
TEL:06-6373-3870
mail:nihikinozou@yahoo.co.jp
Blog:http://2elephant.blog9.fc2.com/
中嶋大介:http://www.opus-design.jp/flip/item_94.html

レトロ雑貨と古本と

ここは、知り合いだったわけではないけれども何となく面白くて中崎町に行った時はいつも寄っているお店。ガラス戸の店頭には所狭しとレトロ雑貨が並べられ何となく駄菓子屋さんとか昔の商店街のおもちゃ屋みたいな雰囲気を醸し出している。

店頭左側の入り口から店内に入ると、目の前に本棚が5つある。4畳半ほどの広さの店内の形は正方形で、右辺に本棚が3つ、正面の左側に本棚2つ(うち1つはいつもは外に置かれている。今回は雨だったので中に避難させていた)で、その隣にレジカウンター。正方形の他の辺は、全てレトロ雑貨で埋められている。

旅と古き良き日

さっそく手前の本棚を見ていこう。古いマッチ箱やステッカーなどが棚の上部にあるが、その存在はさらりと流して、中身を見ていくと、『チーズの来た道』や『ドイツ 道具の旅』、『大阪万博のパンフレット』(スクリューで綴じた丈夫なやつ 2800円)など、『旅と古き良き日』って感じの品揃えが並ぶ。

女の子向け

隣の本棚は、ロシアの昔話や日本、海外の絵本が並べられており、ここは「女の子向け」って感じだ。

4,50年代の文化好きな人向け

その隣は、『漫画博物誌』や『エルヴィスが死んだ』、雑誌『宝島』の1975年前後発行のものが10冊くらい、植草甚一が7冊くらいに雑誌『サントリー天国』三冊、『洋酒天国』、下段二段は大判本となっている。ここは「4,50年代の文化好きな人向け」って感じがする。

安売りコーナー

突き当たったので、レジカウンターとなり入り口から入って正面の棚は2つ重なっている。手前の棚はいつもは外に置かれているが雨だったので避難させたもののようで安売りの棚でもある。内容は『ポヨヨーン』や『横山ノックの知事の履歴書』、『ことばの豆辞典』、「世界の絵本シリーズ」、雑誌『美術手帖』の古いものなどだ。安売りの棚なので、ジャンル分けは特に無い。

クリエイター向け

奥の棚は、手前の棚より大きく、大判本が多く入っていた。具体的には『世界の現代建築』や立木義浩の『写心気』、『世界の広告』、緑川洋一『ヨーロッパの風景』、『西洋の看板』、『世界の看板』、アラーキー『男と女の間には写真機がある』などで、ここはまさに「クリエイター向け」って感じだ。

レトロ雑貨

これで本棚は終わり。残りはレトロな雑貨が所狭しと並べられている。食器や人形、マッチ箱、メダル、ポスターなどなどなど店が狭いのであまり大きなものは無いが、とにかくいろんなものが置いてあった。
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三人の本棚

さて、店内はすべてみて回ったのだがこの「二匹のゾウ」。実はいわゆる「古本屋」とは違うのである。というのもここにある本棚はあるコンセプトに基づいて作られていると言うのだ。

始めの本棚で、大阪万博のパンフレットなのにスクリュー留めという珍しいものを見たため、店主に聞いてみたのだが、そこからいろいろとお話させて頂けて、その時に、店主が仰っていたのだが、ここの本棚は、店主の知り合いである中嶋大介さんというクリエイターと店主が組んで、「三人の本棚」と題して、「かわいいもの好きのIちゃん」、「好奇心旺盛なJくん」、「クリエイたーのKくん」という架空の人物が作ったという設定の本棚なのだ。

レジカウンターの横が「クリエイターーのKくん」、その隣が「好奇心旺盛なJくん」、さらに隣が「かわいいもの好きのIちゃん」となっているらしい。正直、言われないと分からないとは思うが、上述した自分の感想を考えると、本のセレクトによって雰囲気を伝えることには成功していると言える。

ちなみに、疑問に思っていると思うので説明しておくと、一番入り口側の本棚は店主のセレクトだそうだ。なぜ店主のがあるのかはよく分からなかったが 笑 しかし、こういう棚の作り方もあるんだな。勉強になった。

こんな本棚企画はどう?

この考え方を膨らませていけば、例えば、「SF好きのA君」とか「理系のSさん」とかそういうのでお客さんに棚をネット上なり何なりで作ってもらって、一番人気の人に何かしらボーナス上げるとかしたら、面白くないだろうか。

どうですか、皆さん? 笑

その後、思いがけず店主と色々とお話させてもらって、大阪のオススメ本屋やオススメのネット本屋を教えてもらったりした。話してみるとやはり得るものは多いのである。欲しい本は無かったので、何も買わず仕舞いだったけれど、何となくホクホクな気分で店を出たのであった。

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