本屋探訪記vol.22:大阪中崎町にあるエスニックな雑貨屋 兼 古本屋「caramba」(2013.9.24時点で閉店確認)

001

本屋探訪記の第22弾は古書+雑貨の店「caramba」だ(2011.6の記録。その後、2013.9.24時点で閉店確認)。

まとめ

まず、時間の無い方のために軽いまとめを。
  • 品揃え:古本で、SFと幻想文学の品揃えについてはかなり良い。澁澤龍彦など定番系がいつも結構ある。僕の好みど直球!
  • 雰囲気:アジアン系だけど売っているものはレトロポップ
  • 立地:中崎町の一番奥。正直、あまり良くないと思う。
  • 写真:2012年になってから店内写真を撮りましたので、こちらをどうぞ。
大阪府大阪市北区中崎町3-3-2

中崎町に行ったら必ず寄る店

実は結構前から知っていたこの「caramba」。梅田側から見て、中崎町の一番奥にあるお店なんだけどSFと幻想文学の取り揃えが豊富で広いお店じゃないけど中崎町に行った時は必ず寄るようにしている(最近お気に入りの『虐殺器官』もこの店で買った)。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 伊藤 計劃
早川書房 2010-02-10
売り上げランキング : 833
Amazonで詳しく見る by G-Tools
店内は6畳くらいで正方形に近い形をしてる。外観はアジアンな感じだが入ってみるとレトロ系の雑貨が多くその一部に本棚が置かれているというレイアウトだ。入ってすぐが雑貨でレイアウトが良く変わるようだが(半年ほど前に行った時と変わっていた)奥にレジカウンターがある。

レトロ雑貨コーナー

IMG_1645 (600x447)

レジカウンターまでの間にテーブルと棚で作られた仕切りがありその区切られた空間ではコップやレトロな鍋など食器類、置時計、ブックスタンド、スタンドライトなどレトロポップな家具とブックカバーやバッグ、帽子、Tシャツ(オリジナルデザインもあり)、ブランケットなど衣類、そして、靴、バッグ、バッグ、髪ゴムやネックレスなどが置かれている。

本棚は全部で6つ

IMG_1636 (600x447)

雑貨コーナーを抜けると本棚だ。本棚は全部で6つ。クの字を左右逆にしたような形の配置で。入り口から見て正方形左辺の壁に棚が4つ、突き当たりに1つ、カウンター横に腰くらいまでの高さの棚がもう一つとなっている。

さて、壁の棚から見ていこう。手前から順に、サブカル系漫画で棚一つ、SF・幻想文学の文庫で棚一つ、有名作家のハードカバーが揃っている棚が一つ、ミステリー・SF・幻想文学のハードカバーがある棚が一つとなっている。

サブカル棚

サブカル系漫画の棚には、岡崎京子や大友克洋、大島弓子、水木しげる、山本直樹、辛酸なめ子、つげ義春と副田義也『マンガ文化』、『復刻版 ガロ』(大判本)、『つげ義春作品集』(大判本)、『めぞん一刻』文庫10巻セットなどが。

SF棚

SF・幻想文学の文庫棚には、横溝正史が20冊程や江戸川乱歩文庫が3.40冊、山田風太郎3.40冊、澁澤龍彦10冊程、内田百間20冊程、坂口安吾10冊程、コリンウィルソン10冊程、ハヤカワSF文庫10冊程、さらに筒井康隆が少しに小松左京が少し、『虚無への供物』の上下巻などなど。

有名作家のハードカバー棚

有名作家のハードカバー棚には、村上春樹が5冊程や星新一が10冊程、さらに三島由紀夫の『作家論』やミヒャエル・エンデ『遺産相続ゲーム』、『ガダラの豚』、『ブラックユーモア選集』が3冊に早川書房『異色作家短編集』の1、2、3、12、13、14巻などだ。

ミステリー・SF・幻想文学のハードカバー棚

最後にミステリー・SF・幻想文学のハードカバー棚には、エラリークイーン5冊に澁澤龍彦10冊程(『悪徳の栄え』や『高岡親王航海記』など)、小栗虫太郎8冊程、中井英夫3冊、稲垣足穂5冊程、赤江瀑10冊程、また「ふしぎ文学館シリーズ」が5冊ほどあり、「探偵クラブシリーズ」が5冊ほど、さらに、『カムイユカラと昔話』や『悪魔の詩』上下巻(これは気になった!)、『デニスホイートリー黒魔術小説傑作選』が7冊などなどが置かれていた。

子供向けの本と大人向けのサブカル本

壁棚が終わり、突き当たりに来たので、目の前の棚を見ると、そこには、大まかに行って子供向けの本と大人向けのサブカル本がある。

内容と言えば、子供向けが上段で、絵本や「講談社ミステリーランド」、『ラフィクシャミ』、『ムーミン』が7冊に、ミヒャエル・エンデ『果てしない物語』『モモ』、『デラメア物語集』、谷山浩子の本が二冊など。下段にサブカル本で、みうらじゅんや大槻ケンジ、開高健(『オーパ!』の大判本や『もっと遠く! もっと広く!』の大判箱本、『オーパ!』シリーズが三冊文庫などがある)などが並べられていた。

きっとこの棚は子供向けの本を買いに来たお父さんお母さんを狙っているんだろうな。往来堂でも同じような棚作りがあったけど、子供向け+お父さんお母さん向けは鉄板なのかもしれない。

猫本と手塚治虫

IMG_1644 (335x450)

振り返ると、まだ見ていない棚が一つ。カウンター横の棚を見る。腰くらいまでの高さの棚なので、立って見ていると、レジカウンターの店主と目があったりするので少し気まずい。それはそうとしゃがみこんで棚を見てみると、ここには猫本とマンガが置かれていた。猫本は一段だけで『猫に名前はいらない』、『黒猫ムーンヌ』などが(『夏への扉』がなかった! 古本屋だから仕方ないけど)。

漫画は、手塚治虫が残りの棚をほとんど占めており、2冊だけ藤子不二雄で『征地球論』と『SFシアター』があった。手塚治虫は『快傑ハリマオ』や『メトロポリス』、『アドルフに告ぐ』五巻セット、『ハトよ天まで』などだ。

これで、本棚はすべて見て回ったことになる。残りは、カウンター前と先ほどの雑貨コーナーの仕切りの間にあるスペースだが、ここに置かれているのも雑貨である。品揃えも同じようなもので、レトロポップな腕輪やポスター、ライト、灰皿が並べられていた。

さて、これで「caramba」は全て見たのだが、一言、言いたいことがある。

好みド直球の店

本当にこの店は僕の好みにド直球なのだ!

今回は、結局、購入はしなかったが『悪魔の詩』は気になったし前回は『虐殺器官』を買った。他にもブラッドベリを何度か購入したり、ル・グウィンもここで買った。小説の古本を買うときはまずはここに来たいと思うお店なのだ!

もちろん、これは完全に僕の趣味なので、趣味の違う読者は行っても「?」かも知れないが、SFや幻想文学が好きな方なら必ず何かしら嬉しい本が見つかるはず!是非ともオススメなのである。

と言うのも、いつも寄るとお客さんがあまりいないので、勝手ながら経営を心配しており、ここが無くなってしまうことは、僕にとってはつらいことなので、是非とも行って欲しいのである!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です