本屋探訪記の第21弾は『本は人生のおやつです!』(2012年5月5日時点で堂島に移転中です。以下、地図あり)。
まとめ
まず、時間の無い方のために軽いまとめを。
- 品揃え:新刊は多少。古本もあり。意外とビジネス系で良いのがあった。後は『きのこる』などマニアックから『天地明察』など売れ筋まで幅広いセレクト。雑貨が見たこと無いものばかりだったので、それもオススメ。
- 雰囲気:狭い木造一軒屋の一室。なんだか懐かしい気分になれる。
- 立地:中崎町を散歩していれば見つかる感じ。スバコハイツ自体が目立つので中崎町の中では立地は悪くない、と言えるか(2014年時点で堂島にあり)。
Open 火~金 12:00~20:00
土日祝 11:00~18:00
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TEL/FAX 06-6331-5335
hon-oya@hotmail.co.jp
URL:http://honoyatsu.web.fc2.com/
Facebook:https://www.facebook.com/honhajinseinooyatsudesu
『本は人生のおやつ』らしい
以前、行ったスタンダードブックストア・オーナーの講演会のようなものでお話させて頂いた方がされている書店。「スバコハイツ」という本当に巣箱のように小さい木造の一軒屋の1階にあるのが「本は人生のおやつです!」(以下、本おや)だ。 本当に小さい家で驚くのだが明らかに普通の家屋そのままの短い廊下を抜けると明かりがついた部屋があり、中が店舗となっている。3畳ほどのスペースの店内は、右奥に広い長方形で、入り口から入って左の辺になぜか鏡があり、その足元に50円・100円均一の段ボール箱ある。鏡の上にはマッチ箱やマスキングテープ、ポストカードなどが少々だ。 入って正面の長辺は全て本棚で、本がメインではあるが、雑貨も共に置かれている。面陳とPOPが多く使われており、狭いながらもレイアウトを工夫している。
力の入ったPOP
特にPOPは、時節柄を反映していて良い感じ。例えば、「父の日のプレゼントに」と言って『ソラリーマン』を勧めていたり、「プレゼントにオススメ」と言って『きのこる』を勧めていたり、「店主のイチ押し」と言って『ボタニカ問答帖』を勧めていたり。特に『ソラリーマン』とかこれを貰ったお父さんの顔が見てみたい 笑 その他、雑貨では、水ノリのシールや夜長堂の角形封筒、ワックスペーパーの文庫本カバーなどが置かれ、本では、ソローの『孤独の愉しみ方』、『テロメア』、『空色勾玉』、京極夏彦の本、『きのこのほん』。 他にも、棚に紙が貼ってあって『アーツアンドクラフツ展覧会図録』を言えば見せてくれるらしい新品でお代は2400円だそうな。言うの忘れていたけど見ておけばよかった…。 これが正面長辺の手前側で、奥の方には、『ミーツ 本屋の逆襲』がどどーんと一段使って置かれており、そのすぐ傍に鈴木一成の『装丁を語る』など本、書店、出版関連の本が少し、その他は上段にビジネス本が多く、『裸でも生きる2』や『夢をみる言葉』、下段にアート系が少しで岡本太郎の本などがある。
書店初フリーペーパー『本おや通信』
そして、このまま奥に行くとレジカウンターが至るのだが(入って右側の短辺)、なんとここのすぐ近くにフリーペーパー『本おや通信』があった。 ツイッターで書店発のフリーペーパーが熱いことを知っていたが、ここでもやっているとは!! 恐るべき小書店である。
歴史書もあるよ
ここで、入り口まで戻ると入り口の上方。そして横にも本棚があることに気づく。ここでも入って正面の棚よりは多くないが、面陳とPOPが多用され、『百兵衛のコト』や『国芳一門浮世絵草紙シリーズ』、『天地明察』、『三国志』など歴史関係の本が上段に、他の棚と同様に、グラシン平袋など雑貨が少し中段に、下段には、雑誌『太陽』や雑誌『花時間』、『和楽』など大判本が並べられていた。
魅力的な雑貨たち
そのままカウンター側に行くと本棚がなくなり長テーブルとなる。置かれているのは本ではなく雑貨だ。新書サイズのブックカバー(もちろん文庫サイズもある)や封筒、『ミニ紙芝居絵本 カッパのキッサでドンドコドン』(これ、気になった。紙芝居で絵本でミニって…)、中崎町ポストカード(地元愛?)、栞、マスキングテープなどが陳列されて、そのままカウンター後ろを見てみると窓がありその前に陳列棚が組まれていてぽち袋などここでも雑貨を売っていた。
たった3条に詰まった店主の愛
これで「本おや」は全て見て回ったのだがどうだろう? もしかしたら3畳も無いかも知れない販売スペースにてんこ盛りだとは思わないだろうか。面陳ありPOPあり雑貨あり地元愛あり安売りあり古本の買取あり新刊もあり、本当にてんこ盛りである。『ミーツ』の特集があったからか、雨だと言うのに結構お客さんが来ていたが(狭いから目も取るのが大変だった…ご迷惑お掛けしました 汗)、『そりゃ来るさー』と一人納得した僕なのでありました。 ちなみに、ここでは前回の「LIFE AND BOOKS」に続き、欲しい本があったので購入。
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『クリエイティブシンキング』の方を読んで良かったから欲しかったんだ。先日のご挨拶をしたり、「イハラハートショップ」の話をしたりとそれなりに話すこともできたし、欲しい本も変えたしでホックホクの気分で巣箱を後にした。次は、「caramba」だ。
Meets Regional (ミーツ リージョナル) 2011年 07月号 [雑誌] 京阪神エルマガジン社 2011-06-01 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |