本屋探訪記vol.99:虎ノ門「小屋BOOKS」は働き方を考える(2015.9.25閉店)

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小屋BOOKSはどこ?

小屋BOOKSは一部の本屋である。とても狭い。だがその猫の額的空間の中に無限の広がりを感じる。
小屋BOOKSはどこにあるか? 東京の中心にほど近い港区。虎ノ門にある。こんなビルばかり立ち並ぶ場所のどこにそんな一坪だけで本屋を開くようなモノ好きがいるのかって? これがいる。「リトルトーキョー」という謎施設の中にそれはある。

まとめ

時間のない方のためにまとめです。
  • 品揃え:働き方に関する本だけ。
  • 雰囲気:DIYでつくったようで手作り感あふれる暖かい雰囲気はある。
  • 立地:虎ノ門駅から徒歩15分程度
東京都港区愛宕 1-2-1
営業時間:月〜金 8:30〜23:00 / 土 12:00〜18:00 / 祝日 12:00〜23:00 休業日:日曜日・年末年始
Twitter:https://twitter.com/jinx_22

リトルトーキョー

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では、リトル・トーキョーとはなにか? その質問に応えるのは難しい。言ってしまえば元寿司屋のBARなのだが、それだけではリトルトーキョーについて半分も語ったことにはならない。よし。日本語に訳してみよう。小東京……困った。何も進んでいない。そうだ。リトルトーキョーには市民というメンバーがいる。市民というと分かりにくいが客とボランティアの中間のようなメンバーだ。リトルトーキョーのスペースをみんなで相談しながら実行できる割と自由な立場である。どんなことができるかというと……これも長くなるなあ。なんだか面倒くさくなってきた。本当はしっかり、それはもう微に入り細に入り紹介したかったのだが面倒になってしまったのだから仕方ない。気分には逆らえないのだ。これは世の真理である。ということで、サイトの紹介文を引用するのでそれで許して頂きたい。

リトルトーキョーは東京の真ん中、
新橋や虎ノ門にも近い愛宕神社の裏にあります。
お寿司屋さんだった建物、空き地、そして細長いペンシルビルを都市に見立てて、
自由に自分のやりたい仕事を試しながら参加できるコミュニティです。

市民になると、もう一つの肩書きを持つことができます。
子どものころからやってみたかったことがある方から、新しい仕事をつくろうと考えている方まで、
まずは自由にリトルトーキョーで試してください。

もちろんリトルトーキョーは市民にならなくても、どなたでも楽しめる場所です。
「コーヒースタンド」「BAR」「ショップ」「ギャラリー」「イベントスペース」などがあるので、
まずは隣の街を訪れるように遊びに来てください。
いろいろな人や働き方に出会えると思います。

リトルトーキョー公式サイトより

うん。さすが本家本元。過不足ない素晴らしい紹介文である。はじめからこうしておけば良かったんだな。うん。

小屋BOOKSは働き方を考える

というわけで、リトルトーキョーが”いろいろな人や働き方に出会える”場所であることはお分かり頂けたと思う。そんな場所の中にある本屋「小屋BOOKS」が「働き方に関する本を売る本屋」というのは容易に想像できるだろう。リトルトーキョーに集まるような人というのは多かれ少なかれ「働き方」とか「仕事」であるとかそういうことに興味を持っているわけでそんな人達の助けになるような本がずらっと一坪の中に並んでいるわけである。

品揃え

一坪だからといって侮るなかれ。流行りの本から古典的名著、雑誌まで。新刊を中心に古本もごく一部ながら扱い、ここに来れば「働き方」や「仕事」関係の本で主要なものはだいたい手に入るという素晴らしい品揃えなのだ。とはいえいつものように書名をいちいち挙げていくと興ざめなのでここでは写真を見て雰囲気だけ感じて頂きたい。

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本屋を中心にして出版も本屋もやれる範囲で動く

『HAB』という本をご存知だろうか。「エイチアンドエスカンパニー」によって発行された本屋とそれに関わる人間に迫った本だ。『HAB』というのはHuman And BookstoreのことでありBOOKSHOP LOVERとしては最高の本だったので2巻を待ち望んでいるのだが、そのエイチアンドエスカンパニーの松井祐輔氏が開店したのがここ小屋BOOKSなのである。出版もしながら本屋も営む。その行動力には感嘆するばかりなのだが、このやり方。これからの本屋において参考にすべき事例ではないだろうか。それは「本屋を中心にして出版も本屋もやれる範囲で動く」ということだ。内沼晋太郎氏が著書『本の逆襲』で「本の可能性」について書いていたがもっと身軽に柔軟に本に携わることが本の世界(出版業界ではない)を豊かにすることにつながるように思う。

※ 途中、ふざけた口調になっているのは敬愛する詩人・小林大吾氏のCDを聞きながらというのと、喜国雅彦氏『本棚探偵の冒険』を読み終えたばかりだからである。決して馬鹿にしたりしているわけではなくむしろ好きだからこそ筆が滑りまくっていると思って生暖かく見て頂きたい。それにしても口語体って良いですよねえ(笑)

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