本屋探訪記vol.88:大阪天満橋の「駒鳥文庫」はレトロ映画図書館である(2014.10下旬移転)

駒鳥文庫写真
ここも雑誌で知った。天満橋に行く機会がなく結局今まで行けずじまいだった場所だ。ようやく来れた。駒鳥文庫。映画の本専門店である(2014.2.7の記録。2014.10下旬で駒鳥姉妹店の場所に移転。以下は移転前の記録である。なお、店舗情報のみ移転後とする)。


まとめ

時間のない方のためにまとめです。
  • 品揃え:映画に関連する本ならなんでも。カフェでもある。
  • 雰囲気:ストーブのせいかお祖母ちゃん家の雰囲気。
  • 立地:天満橋駅から徒歩10分程度
大阪市北区天神橋1-14-11天神ビル1F
TEL : 06-6360-4346
MOBILE : 090-9872-3930
EMAIL : info@komadori-books.jp
MAIL-FORM: http://komadori-books.jp/contact/
営業時間 : 12:00 – 19:00
定休日 : 月曜日その他
URL:http://komadori-books.jp/
Twitter:https://twitter.com/komadoribooks

おばあちゃん家の匂い

入るとまず懐かしい匂いがすることに気がつく。ガスストーブ。おばあちゃん家の匂いだ。落ち着いたのは暖かいからというばかりではない。
古いテレビに白黒で古い映画が映っている。BGM代わりになっているのだがこれが店と非常によく合っている。そう駒鳥文庫は映画の本専門店なのだ。

映画の本専門店

そうなのである。駒鳥文庫は「鳥」と名前につくので生物図鑑や専門書が多いかと思いきや映画の本の店なのである(ちなみに鳥の本は姉妹店の「駒鳥姉妹店」にある)。
だから、これから紹介していく本は映画についての本ばかり。自分が映画をあまり観ないことをこのときほど悔やんだことはない。
早速紹介に入りたいがレイアウトの説明をしていないのでそちらからする。

レイアウト

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入り口から右に広い長方形の空間が広がる。入ってすぐ目の前にはソファーとローテーブルがありバラの一輪挿しが。洒落ている。真ん中には木製の梯子で壁沿いの天井まで届く本棚の足がかりとしている。レジカウンターは右奥で周囲は本でいっぱいだ。
概観するとこうなる。長方形の店内は正面の辺と入口の辺に本棚があり、中央に梯子。左辺がソファで右辺がレジというわけだ。ちなみに映画がどこで上映されているかというと入口の辺に空間が少しあってそこに駒鳥印のポストと昔のテレビがある。上映場所はこのレトロなテレビである。
ところどころに映画にまつわる小物や鳥にまつわる小物があって面白く、飽きずに本棚を眺めていられるのが素敵だ。

カフェ

なぜソファがあるのかというとここでもドリンクを出しているからだ。とはいえあくまで古本屋がメインなので出せないときもあるらしい。値段は300円。お手頃である。

本棚紹介

正面の辺

正面の辺の本棚から見ていこう。9段の天井まで届く本棚が4本あり、左から一本目は日本映画、二本目が海外映画、三本目は映画評論、四本目が映画評論とエッセイとなっている。それぞれ書名を挙げていこう。
  • 日本映画:『日本映画発達史』、『黒澤明全集』、『小津安二郎』、『映画監督 枡田利雄』など。
  • 海外映画:『ハリウッド物語』、『カッコーの巣の上で』、『気狂いゴダール』、『香港映画の街角』、『エイゼンシュタイン』など。
  • 映画評論:植草甚一スクラップブック、淀川長治、蓮實重彦、『ドキュメンタリーの世界』など。
  • 映画評論・俳優のエッセイ:『原節子』、『演技者』、『ジェームズ・ディーン』、『風雲映画城』、『映画あそび人』など。
日本映画発達史 (1) 活動写真時代 (中公文庫)気狂いゴダール―ルポルタージュ:現場のゴダール (1976年)シネマディクトJの映画散歩(イタリア・イギリス編) (植草甚一スクラップ・ブック)原節子

入口側の辺

次は入口側の辺の本棚である。店に入ってちょうど右側にある棚でテレビの向こう側でもある。4段の備え付け棚と平台で構成されていて、備え付け棚には一番上がレトロなビデオカメラがあるのが憎らしい。
本のジャンルはというと映画評論、映画術、アニメである。
  • 映画評論:『世界映画史』、『映画の文法』など。
  • 映画術:『映画の創りかた』、『16ミリの第一歩』、『シナリオの設計』など。
  • アニメ:『アニメ・シナリオ入門』、『アニメーション監督 原恵一』、『手塚治虫大全』、『手塚治虫絵コンテ大全』全7巻など。
平台には雑誌とパンフレットがあり、『映画の友』や『すくり』、『シネマ69』、『CINEMA APIED』などでパンフレットも大量にある。
映画の文法―実作品にみる撮影と編集の技法アニメーション監督 原恵一にっかつロマン・ポルノ―あのシーンをもう一度

駒鳥文庫はレトロ映画図書館である

入ったときから漂う昭和の香り。ところどころに散りばめられた心憎い演出。俳優が書いたエッセイや古い映画のパンフレット。極め付けは古いテレビで流される名作映画。駒鳥文庫はまるで昔の映画館と図書館を混ぜ合わせたような空間である。そう子供時代にみんなが大好きだったあの閉鎖的な空間だ。まさか大阪に来て出会えると思わなかった。
店主も気さくな良い方で天満橋まで行ったら寄りたい場所ができたと取材を終えてから独りほくそ笑む僕なのであった。

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