本屋探訪記vol.150:あのBOOK246の元メンバーが開いた上品で気取らない写真集専門店「book obscura」


10月3日に新しい本屋ができた!? と聴いたら行かざるをえないだろう、ということで取材してきました吉祥寺のbook obscuraです(2017.10.14取材)。

まとめ

時間のない方のためにまとめです。
  • 品揃え:写真集がメインで、リトルプレスと絵本が少々。
  • 雰囲気:上品で、だけども、気取らない、入りやすい雰囲気。
  • 立地:JR・京王井之頭線「吉祥寺駅」から徒歩10分(公式サイトより)。
三鷹市井の頭4-21-5 #103
営業時間:11:00~20:00
店休日:火曜日 *土日、祝日営業(火曜日が祝日の場合、翌日が定休日)
TEL:0422-26-9707
MAIL:bookobscura@indoorbooks.jp
URL:http://bookobscura.com/
Twitter:https://twitter.com/bookobscura
Facebook:https://www.facebook.com/bookobscura/

旅の本専門店「BOOK246」の元メンバーがオープンした店


book obscuraのことを知ったのは知人のFacebook投稿だった。吉祥寺の井の頭公園近くにあたらしく写真集専門店ができたという。調べてみるとBOOK246の店舗責任者だった96さんという方が開いたらしい。BOOK246と言えば有名店だが、BOOKSHOP LOVERではなぜか閉店間近にしか訪れることができなかった店である。少ししか居られなかったが、閉店を惜しむお客さんと店員さんが談笑していたり、壁にはお客さんとの写真が展示されていたりと本当に良い店であったことが感じられた取材であった。
上記の記事でぼくは

もしかしたらBOOK246に影響を受けた本屋が今後どこかに生まれるかもしれない。ぼくはそのお店に是非行ってみたいと思う。もちろん閉店間際ではないときに。

と書いていたのだが、まさか店舗責任者だった方が自らお店を出されるとは。話によると96さんはBOOK246の閉店後、「いま、自分が好きな写真集のお店をやるときにどうしたらいいか」をあらためて考えたそうだ。その答えが古書であり、修行のために神保町の小宮山書店で働いたそうだ。

そして、book obscuraを2017年10月3日に開店。本当はもう少し先に開店するつもりが、元印刷所だっというこの店舗物件に出会ったことがキッカケで開店を早めることになったそうだ。床に木製の部分とコンクリートの部分があるのは印刷所の頃の名残だそう。おそらくコンクリートの部分に重い印刷機械を置いていたのだろう。

入って中央の平台と右側に本が置かれ、左側はギャラリー、奥にレジである。

写真への愛があふれる店内

本の品揃えは主に写真集の新刊と古書。それに加え、リトルプレスや絵本、雑貨が少々である。棚には、FASHIONやLANDSCAPE、NATURE/ANIMAL、ART、PORTRAIT,SNAP、STREET、NEW COLOR PHOTOPHY、EUROPIAN PHOTOGRAPHER、AMERICAN PHOTOGRAPHER、JAPANESE PHOTOGRAPHER、CHILDREN’S BOOKなどジャンルごとに細かにタグが貼ってあるので分かりやすい。さすが、専門店である。



ざっと見た限りではウィリアム・エグルストンや、ダイアン・アーバス、ヘルムート・ニュートン、荒木経惟など有名な写真家の本が多かったように思ったが、オープンしたばかりだしこれから増えていくだろう(それに僕は特別写真集に詳しいというわけでもなく知らない写真家の本もたくさんあった。品揃えについては実際に行ってみて確かめてみて欲しい)。

ギャラリーでは、オープン記念写真展『これまでと、これからと』を開催。いままでお世話になった写真家の合同展示のようだ。写真一枚一枚の下に写真家のキャプションが書かれていて、自分のお気に入りの現代写真家を探すのも楽しいだろう。しかもこちらの写真は購入可能。96さんの「アートを日常に飾って欲しい」という思いから家具と一緒に展示していることもあって、自分の部屋の中に写真を飾ったらどうなるかイメージしやすくなっているのが嬉しい。

ギャラリー側に置いてある本棚は旦那さんの私物だそうだ。今後、旦那さんの本を店として出版する予定とのことで、そのための資料とのこと。出版前の本の資料を見られるなんてなんだか素敵ではないか。ちなみに、ロゴやポストカード、ショップカードなども旦那さんによるものだそうだ。夫婦で店を作り上げている感じがとても羨ましい。

最後に、店を開くのに駅から離れた場所にしたのはなぜか聴いてみた。答えは至ってシンプル。

写真集は静かに選んで欲しいから。

いまの品揃えは基本的に私物なので売れると寂しい気分もある。でも、1ページずつ丁寧に読んでくれるととても嬉しい。

本当に写真集が好きなのだ、と感じ入った。

同じ写真家による同じ写真でも、本によって画角・色味などまったく変わってくるということがよくわかる展示。写真集の新しい楽しみ方を教えてもらった。


井の頭公園通り沿いの本屋book obscura。井の頭公園に行くときには少し足を伸ばしてぜひ寄って欲しい。

店の様子を映像でも撮ってみた

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