【書評】佐藤達郎『教えて!カンヌ国際広告祭』



カンヌで世界的な広告のお祭りが毎年開かれていることをご存知だろうか? カンヌと言えば映画祭を思い浮かべる人がほとんどだろう。ぼくもしばらく前まではそうだった。

ぼくがカンヌ国際広告祭(現在は「カンヌライオンズ」と呼ぶ)のことを初めて知ったのは、2013年に河尻亨一さんとカンヌ国際広告祭まとめ本『CREATIVE CONTEXT -世界のCreative Contextを知る手がかり-』を作ったときだ。

世界にはこんなに面白い広告があるんだと驚いたものだが、そこから3年ほど経ってようやくこの本を読むことにした。

本書はカンヌ国際広告祭がどんなものなのか。世界的な広告の祭典が業界的にどんなものなのか。大事な審査方法はどうやっているのか。などなどを伝えている。

2010年11月発行なので、上述の本のときよりもさらに前のことを語っているため、広告のトレンドとしては、現在では当たり前になって(むしろ遅れて?)いるかもしれない内容にはなっているけれども、あらためて文章にしてみると「なるほど」も思うことが多かった。

特に僕も常々気にしている消費者や読者を「巻き込むこと」について未だに納得できる部分は多いし、むしろ出版の世界ではもっと浸透していいことだと思った。