【連載第3回】ブックイベントのつくりかた 〜第1回BOOK在月、開催までの道のり〜

BOOK在月アイキャッチ

こんにちは。
ゴールデンウィークが終わってしまいます。

なんてことだ!
理不尽だ!
バカヤロウ!

……はっ!!

これはこれは口が過ぎました。

気を取り直して、島根県のブックイベント「BOOK在月」の運営メンバー・佐次俊一氏による連載第三回目であります。

今回の内容はBOOK在月開催までのあれやこれであります。やはり、大きなイベントをやるともなるといろいろなよしなしごとが付きまとうわけで。しかも関係者は全員素人。よくぞ開催まで漕ぎ着けられたものです。

ブックイベント開催までのtodoリストとしても使えるかもしれません。開催までの間、具体的に何をやったのか。ブックイベントを開催したいひとにはとても参考になる内容です。

ぜひぜひご覧あれ!

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前途多難な初期段階

さて、事務局のメンバーもほぼ固まり、松江でのブックイベント開催に向け、ミーティングを重ねていくのですが、前途多難でした。

まず、最初に決めなくてはいけないのが日程と場所。早い段階でスケジュールを固定しておく必要がありました。そして、イベントの名称も決めなくてはいけませんでした。今後継続して開催する可能性も考慮すると、いいかげんな名前は付けられません。

南陀楼さんのつながりから一箱古本市を開催すること、
そして地元の学生とのつながりから、ビブリオバトルを開催すること。
最初に決まっていた条件はこのようなものでした。

場所は松江市内中心地の施設で

通常一箱古本市は、商店街のアーケードや、お店の軒先などを借りて行うもので、イベントを主催するにあたって、場所代などがなるべくかからないように工夫するのがコツです。
しかし、ビブリオバトルを併せて開催すること、雨天の場合のリスク、そして一箱古本市がうまく開催できそうな商店街の当てがなかったことなどから、松江市内の中心地にある施設「カラコロ工房」の脇にある、広めの駐車場を1日借りて開催することになりました。
雨天の場合に備えて、カラコロ工房の地下スペースをあらかじめ押さえておき、雨天時はそちらに動いてもらって開催する、という筋書きでした。

日程は10月6日と決まりました。
理由は、当日カラコロ工房にて秋祭りが開催されるのに合わせたかったのが一つ。そしてもう一つは、「BOOK在月」というイベント名によるものです。

BOOK在月とは?

イベントの名前を南陀楼さんに考案して頂いたのですが、その回答として挙がってきたのが「BOOK在月」でした。本にまつわるイベントであることがすぐに伝わる、ということで、「BOOK」。そして、「在月」の由来は、島根県でのイベントということに因んだものです。

島根県の出雲地方では、10月=神無月のことを神在月(かみありづき)と呼びます。これは全国でもこの地方だけの風習です。
そもそも10月を神無月と呼ぶのは、出雲にある出雲大社に、この時期になると全国各地の神様が一斉に出雲大社に集う、つまり神様が留守になる月、という言い伝えによるものなのです。逆に、出雲地方だけは、全国各地の神様が出雲の地に集られる月、ということから「神在月」と呼びます。

「神在月になれば、本と本好きが全国から島根の地に集まる」。

そんなイベントになればいいな、という願いを込めた名前です。そんなこともあって、イベント名はBOOK在月と決定、日程は10月6日と決まりました。

しかし、それではまだ最低限の枠が固まっただけ。本当の準備はこれからでした。

怒涛の準備! 準備!

イベントを開催するにあたって、それ専用の予算が積み立てられていた、というようなことはなく、会場費などの費用をいかに賄うかが大きな課題でした。
地元の助成金を申請し、イベントの費用に充てる計画も立てました。また、自分たちのイベントだからできるだけ自分たちで賄おう、という意図から、ミーティングの度に僅かずつですが、スタッフによる積み立ても行いました。
イベント開催の発端となった曽田文庫にも、様々な面で協力して頂きました。最終的には助成金の申請も無事通り、イベントの会計もうまくいきました。

やることは資金調達以外にもまだまだありました。

なにぶん初開催なので、どんな準備が必要なのかすら最初はつかめず、途中からTO DO リストを事務局内で共有し、準備に穴がないよう努めました。

イベントのロゴマークを知り合いのデザイナーさんに頼んで作ってもらい、情報受発信のために事務局用のメールアドレスを取得し、無料で使えるウェブサイト制作サービスを探してサイトを作り、TwitterやFBのアカウントを取得して情報を少しずつ発信し始めました。

また、紙媒体での告知も必要ということで、地元の新聞社やウェブメディア、自分たちで作ったフライヤーなども使って告知をしました。

地元新刊書店と交渉して、新刊本の販売を依頼したり、飲食ブースに出店してくれそうな人を探したり。
一箱古本市やビブリオバトルの参加者を募ったり。
イベントの司会進行を頼めそうな人や、当日の運営を手伝ってくれる人を探したり。

プレイベントとして南陀楼さん、ポストイベントとして恵文社一乗寺店の堀部さんにトークイベントをして頂くことになり、その準備にあたったり。
当日会場で配ったり設置したりするものを事務局みんなで手作りしたり。
自分たちで発行/販売するリトルプレスを制作したり。

とにかく、ありとあらゆる準備を、手探りでひとつひとつ積み上げていって、10月6日に向けて事務局みんなで頑張りました。

果たして成否は?……次回を待て!

果たして、天気はどうなるのか。お客様はちゃんと来てくださるのか。そして、イベントを無事に終えることが出来るのか。
10月5日の夜、前日の準備を終えても、まだ心のどこかに不安はありました。当日にならないとどうにもならない、そんな一抹の不安を抱えたまま、10月6日の朝を迎えました。

次回は、10月6日当日のこと、そして第1回のイベントを終えた後の振り返りなどについて書いていきたいと思います。

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やー本当にいろいろやることがあるのですね。よくぞやり遂げたものです。
果たして佐次俊一氏と関係者の努力は報われるのでしょうか?
次回は第1回BOOK在月

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