本屋探訪記vol.66:渋谷駅から徒歩10分のプレゼント本を選ぶのに最適な「東塔堂」は上品なセレクト書店である

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本屋さんのフェイスブックページを探索していたときに見つけた店である。最初に気になったのはその名前だ。本屋・書店という字がまったく無く東塔堂とあるだけ。シンプルで潔いネーミングである。次に思ったのはロゴがカワイイこと。本と建物をかけ合わせたようなデザインで、おそらく建築がメインであろうことを伺わせる。
サイトを除くと東京タワーがどうだと書いてある。意外な由来だった。

屋号は虎ノ門の部屋の窓から東京タワーが見えたことが由来となっています。その屋号”東塔堂 / Totodo”には「この仕事を始めた場所の風景」と「漢字表記から連想される、東塔のある境内の景色」、「アルファベット表記にした時の文字のイメージ」が重ねられています。
東塔堂サイトより

立地は渋谷の繁華街とは違う方向。住宅街側であるが、そこはさすが渋谷。バーやカフェ、雑貨屋さんが少ないながらもポツポツとある。そんな中に「東塔堂」はあるのだ(以下は2013年5月の記録である)。

まとめ

時間のない方のためにまとめです。
  • 品揃え:ビジュアル本が多い。資料探しやプレゼント選び。値段は高いがその分、良い物が揃っている。
  • 雰囲気:表参道や青山にあるような雑貨屋の雰囲気。
  • 立地:渋谷駅から徒歩6分
東京都渋谷区鶯谷町5-7 第2ヴィラ青山1F
tel/fax:03 3770 7387
メール:info@totodo.jp
※不在の場合は、メールかFAXをご利用ください。
営業時間:月 – 土 12:00-20:00 [日曜定休]
URL:http://totodo.jp/
Twitter:https://twitter.com/totodo_books
Facebook:https://www.facebook.com/totodo.books

レイアウト

ガラス張りの店頭の横に入口がある。中に入ると奥に長い店舗だ。広いとは言えないが奥があるように見えるので広がりがあるように見えるのだ。
まず、中央にガラステーブルが2つ。左辺には腰あたりまでの低い本棚。左辺は途中で出っ張りに遮られる。この出っ張りは中にはいれるようになっておりギャラリーになるようだ。ギャラリーを越えていくとガラスケース付きの本棚が角にある。振り返って右辺はというと一面の壁棚である。この壁棚は腰のあたりが出っ張って平台代わりになっている。こういう色々な什器を見えるのはいつも思うことだが面白い。そのまま奥に進むとレジカウンターだ。
BGMは少音で癒し系である。

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東塔堂は上品な本屋さんである

さて、写真を見て頂ければ分かると思うがカジュアルというよりは上品なラグジュアリーな本屋さんであるのだ。静かにプレゼントを選びたいときなど重宝するだろう。駅から遠いところも穴場的な感じで良い。

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品揃え

左辺の本棚

品揃えを見ていく。まずは左辺からだ。入口から入ってまず目にするこの本棚の上には当然のようにフライヤーがある。五反田アートブックバザールがあったのは、ここも出店しているからだろう。面白かったのが『ニューニューせんだいノート』というフリーペーパーが置かれていたことだ、なぜ仙台なのか? 東塔堂と何の関係が? とめどない「?」を頭の中に駆け巡らせながら平静を装ってメモを続けることにする。

フライヤーとフリーペーパー以外の本棚上は平置きでいくつか大判本。棚の中も大判本メインで写真とデザイン、雑誌である。『写真空間』や『12人のグラフィックデザイナー』、雑誌『アイデア』、『現代建築家シリーズ』など。
写真空間〈1〉特集 「写真家」とは誰かidea (アイデア) 2013年 05月号 [雑誌]

中央のガラステーブル

ここには写真集だ。当然平置きである。『bird』、『ダイマキシオンの世界』、『東京画』など。ニ段になっているのでしゃがみ込んで見ると面白い。
バックミンスター・フラーのダイマキシオンの世界

右辺の壁棚

5段の本棚13本ある。手前から建築4本、デザイン4本、アート3本、写真2本となって突き当りのレジカウンターとなる。棚1本につき1冊挙げていこう。
  • 建築:『エコポリス・海岸都市』、『建築と都市』、『脱都市時代』、『スミッソンの都市論』
  • デザイン:『糸井重里全仕事』、『銀座界隈ドキドキの日々』、『デザイン夜講』、『世界の民芸』
  • アート:『芸術と革命』、マクルーハン『メディア論』、『ヘンリーダーガー 非現実の王国で』
  • 写真:『写真の時代』、アラーキー、土門拳など
建築と都市―デザインおぼえがき銀座界隈ドキドキの日々 (文春文庫)ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で写真の時代 (筑摩叢書)

ギャラリー奥のガラスケース付き本棚

振り返るとギャラリー奥のガラスケース付き本棚だ。4段の本棚が4本でそのうちの1段がガラスケースとなっている。本棚の内容はというと大判本の図録と写真集と画集、洋書が多いため多くを挙げることはできないが日本語の本が少ないながらもあったので挙げておこう。図録『マーガレットバーク=ホワイト展』、アウグスト・ザンダー写真集『肖像の彼方』などである。

プレゼント本を探すならここ!

先にも書いたしその後の品揃えの説明でも分かるように東塔堂には自分のために買うようなお買い得本はあまりない。文庫新書はもちろん単行本すら多くないのだ。しかし、他では見つけにくい図録や写真集がここにはある。東塔堂自体も見つけにくい場所にある。つまりどういうことかというとプレゼント本を見つけるのに最適なお店だということだ。

友人知人、恩のあるあの人や恋人に。静かな環境であれこれ考えながらプレゼントを選ぶのは楽しい体験となるだろう。その後、贈った相手は喜びどこで買ったのかと聞いてくるかもしれない。そしたら「渋谷に奥にある隠れ家的お店なんだけど教えられないなあ」とこれ以上ないくらいのドヤ顔ができること間違いなしである。相手に嫌われないとも限らないがそのことは自己責任であり本ブログは保証しかねると書いておこう。

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