書評:TOKYO本屋さん紀行



知人のライターである古田靖様が半分ほど書かれているということで購入いたしました。実は以前から本書の取材・執筆をされていることは存じておりましたし、「本屋好きなら良い店知らない?」と相談されたこともございますが、東京に来てから日が浅いこともありまして残念ながらご協力できることはありませんでした。これはこれからのワタクシにおいても由々しき事態であることに違いありません。差し当たりましては本書の掲載店に関しましては近いうちに訪問いたしまして本屋探訪記に書かせて頂くことをここに宣言いたします。そうでなければ本屋好きの名が廃るというものでございます。

ネットと紙書籍の差別化

さて、本書はそんなわけで東京にある素敵本屋さんを紹介しているわけでございますが、知らないお店が多かったことをここに記しておかなければなりません。そうでなければ本屋好きry
本書の魅力は写真と編集にございます。ともすればNAVERまとめなどのネットコンテンツに負けかねないコンセプトの本ではございますがしかりとした差別化がなされているのでございます。
思わず行ってみたくなる紹介文と写真。「考えるヒントをくれる本屋さん」「暮らしをリ・デザインしてくれる本屋さん」「世界を知るための本屋さん」「「美」を考える本屋さん」「街の本屋さんから、本の宇宙へ」など巧みなカテゴライズ。店主やライター、ブックディレクターの秀逸なコラム本屋さんおすすめ1冊。

NAVERまとめに勝てる編集がこれだ!

自分でもNAVERまとめを作るので分かるのですが、あのプラットフォームは良くも悪くもお手軽なのです。だからこそあれだけの利用者がいるのでしょうが、どこか物足りないものがあるのは事実。それはどこにあるのかと考えていたのですが本書を読むことで明確に分かることができました。それは構造でございます。NAVERまとめは一つのテーマに対して一つの種類のコンテンツにどうしてもなってしまうように思います。本書でしたら同じタイトルで同じカテゴライズでまとめを作ることは可能でしょう。しかし、どうしても長くなりすぎてしまいますし、そこに重いデータとなるキレイな写真や本屋さんおすすめの1冊といったコラムを挟むとどうしても不自然になってしまうのです。
ところが、紙書籍では全てを構造化して最適な見せ方で提示できるのでございます。これはやはり書籍という形の圧倒的アドバンテージであると言わざるを得ないでしょう。

これは良い本だなあと溜め息が出る本

いろいろと話が横に逸れてしまいましたが、つまりは本書は上述したような編集の妙に気付かせてくれる本であると同時に、情報としても価値がある大変素晴らしい本であると申し上げたいのでございます。
本好き本屋好きの皆様方に置かれましてはぜひとも本書を手にとって頂いてその素晴らしさに驚愕し胸をバクバクと高鳴らせ羽のように軽い足どりで掲載店にルンルンと訪れることが責務であると存じます。

東京の本のある風景を楽しむための玄光社・同時刊行本

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